トヨタ自動車が開発の効率を高めるため、インストルメントパネルの試作にNTTデータの供給する光造形装置を活用していることが、6月14〜16日に東京ビッグサイトで行われた『第11回設計・製造ソリューション展』で明らかになった。
光造型とは、光線を照射すると硬化する樹脂に紫外線レーザーを当てて成形する方法。モデルの数値データに応じた形にレーザー光線を当てて樹脂を硬化させる。
展示されていたのは『プリウス』の光造形モデルで、従来使われていた樹脂型でのモデル成形(1/1)では4カ月かかっていたところを、この光造形装置を使うことにより1.5カ月で試作モデルを製作することが可能となった。またデザインの検討や修正も半透明であるためスムーズになり、これまでの1/3の納期短縮と1/3のコスト削減が可能となった。
光造型はすでに実用化された技術だが、これほど大型のパーツに用いられたのはおそらく初めて。自動車業界では今、開発期間の短縮とコストの削減に必死に取り組んでいる。トヨタ自動車はこれでまた他のメーカーに差をつけようというのか?