過去にさかのぼっての安全対策は?……エアバック非装備でホンダが訴えられた

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米国ホンダ(本田技研工業)が、エアバックが装備されていなかったホンダ車で事故を起こした消費者から損害賠償を求められていた裁判で、米最高裁は訴えを棄却し、ホンダが勝訴した。

この消費者は1995年に87年型アコードに乗車中、追突事故を起こして傷害を負った。現在、米国では自動車へのエアバック装着か自動で装着されるシートベルトの装備が義務付けられているが、87年当時は装着は義務付けられていなかった。消費者はエアバックを装備してなかったことを理由にホンダに対して2000万ドル(約21億円)の損害賠償を求めていた。

判決では「当時の法に適合するシートベルトを装着していたホンダに問題は無かった」として訴えを棄却したもの。もし、この消費者の訴えが認められた場合、自動車メーカーは新しい安全対策が出される度に、既存の保有車への安全対策が義務付けられことになっていた。これは事実上不可能で、自動車メーカーは今回の判決に安堵している。

《レスポンス編集部》

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