ETCが成功するかの最大の鍵を握ると言われているのが車載器の普及いかんにかかっている。
この車載器、現在市販されていないが、予想では1台当たり3万円程度になると言われている。果たして料金所渋滞を避けるためだけに3万円もする車載器を消費者が購入するだろうかという疑問がある。
建設省や、日本道路公団(JH)では、「浸透すれば量産され、価格は大幅に低下される」と主張しているが、最初の浸透までが誰が購入するのか、という疑問が残る。JHでは現在、ETCをハイウェイカードよりも割引き率を高くすることで、ETC車載器の浸透を図ることを検討している。
しかし、もとをとるために「どれだけ高速道路を利用すればいいのか」疑問が残る。これまでの高速道路の値上げなどの政策を見ていると、建設省やJHは「ETCを普及させるため、現行のハイウェイカードを利用を廃止する」のではと懸念する声も出ている。