ソニーは、2月10日から発売するCDナビ・NVX-FW6に全国1100万件の電話番号検索機能をCDナビでは初めて搭載すると発表した。 目的地探しにもっとも手軽な方法といえば電話番号検索があがるが、これまでCDナビでは別売の地域版を買わないと詳細な電話番号検索は不可能だった。その状況がソニーによってついに突破されたのだ。収録された電話番号はNTTタウンページに掲載されている企業や商店などが対象で、これらの電話番号を入力すればその対象場所がピンポイントで案内される。
この突破のカギは一体どこにあったのだろうか。ソニーはDVDナビではオリジナルフォーマットを採用しているものの、CDナビではナビ研S規格フォーマットをこのモデルでも採用している。ナビ研フォーマットには『IISメニュー』という独自の機能が標準となっているわけだが、最近のナビ研S規格には『拡張フォーマット』という機能も追加されており、この拡張フォーマットのみのデータだけを収録することでこれを実現したというわけである。そのため、このディスクは拡張フォーマット対応ナビ専用となり、今までのナビ研対応ナビではIISメニューは使えず、検索などの機能も利用できないことになる。 他にもこのナビには新たな魅力が加わっている。ソニーのDVDナビにはダイヤルを回すだけで目的地設定やルート案内が可能になる『くるくるピッピッ』ジョグダイヤルが搭載されて好評を得ていたが、この機能が本機にも追加搭載されたのだ。スクロールなどの速さはおそらくDVDナビにはかなわないと予想されるが、これによって操作性は大幅に向上しているはずである。 VICSへはFM多重を標準装備して対応し、別売のビーコンユニット・NVA-VB2を追加装備すれば渋滞を迂回するルート探索も可能になる。他にもスクロール中に位置関係がわかるように地図の上下左右に方面表示を設けたり、3Dビュー時に距離感が一目でわかるコンパスラインを用意するなど、DVDナビで評価された機能がかなりフィードバックされたモデルと言えるだろう。 ■CDナビシステム・NVX-FW6 価格16万8000円(5.8型ワイドTV付属)2月10日発売 |