クラリオンは、2010年9月中間期の連結決算業績見通しを上方修正した。売上高は860億円を予想していたが910億円となる見通し。
クラリオンは6月、フィンランドの携帯電話大手ノキア・コーポレーションとの業務提携を発表した。その目的は、両社は携帯端末と車載情報システムを接続する「Terminal Mode(ターミナルモード)」の開発協業だ。
クラリオンの主力AV一体型ナビゲーション『スムーナビ』がこの夏、大変身を遂げて再登場した。設立70周年の節目に登場した新型機開発の狙いを、AV/NAVI商品企画グループの清水健良氏、商品開発室の野口岳則氏、デザイン部の八尋隆生氏、3名の開発者に話を聞いた。
クラリオン『Drivtrax P10』は、同社製PNDの最新モデル。ARM系の高速CPU(クロック数600MHz)を搭載しており、操作のレスポンスは既存モデルよりもスムーズになっている。
新型『スムーナビ』ではインターフェイスも大きく変更されている。メニューにはデザインやサイズに工夫を凝らしたアイコンが登場。ここから各設定モードに入っていくのだが、その過程は迷わずにすぐに入っていける親しみやすさがある。
エコカー人気が高まっている中、カーナビもエコ関連機能の搭載は欠かせなくなってきている。クラリオンの新型『スムーナビ』はそんな世の中の動きに合わせて、独自の「エコ運転アドバイス」を搭載するなど、内容を一新して登場した。
クラリオンがこの夏リリースした『スムーナビ NX710』は、プローブやGoogle のローカルサーチに対応した通信機能や、エコドライブ機能に加えてUIを大幅に刷新した意欲作だ。
クラリオンとザナヴィが合併したのは2009年だが、『スムーナビ NX710』は、同社製カーナビとしては初めてザナヴィ出身のエンジニアと共同開発を進めた機種となる。
クラリオンは、フィンランドの通信大手ノキア・コーポレーションと、携帯端末と車載情報システムを接続する新しい技術「Terminal Mode」の開発で提携した。
2010年モデルとして販売される『スムーナビ』は4機種。このうちSDカードを地図メディアとして使う新プラットフォームを採用しているのは「NX710」と「NX110」の2機種。「NX610W」と「NX310」は2009年モデルのキャリーオーバーとなる。
クラリオン『スムーナビ NX710』には、Googleマップと連携した目的地検索機能が新たに採用されている。Bluetooth対応の携帯電話を接続しておけばナビ画面から直接に。パソコンで検索した結果もSDカードを使って転送することができる。
クラリオン『スムーナビ NX710』の特長のひとつがエコ機能。本体左下部にあるecoボタンを押すことで「エコ運転アドバイス」が起動する。ゲーム感覚で楽しみながらエコドライブを行うことができる。
クラリオン『スムーナビNX710』は、2009年に吸収合併したザナヴィのエンジニアと同社のエンジニアが共同で開発。互いの持つ技術をひとつにまとめあげたモデルだという。市場での想定価格は約15万円だが、機能的にはワンクラス上のものに匹敵する。
クラリオンは、カーナビゲーション「Smoonavi」シリーズの2010年モデル4機種を6月上旬から発売する。
クラリオンは、2010年モデルのHDDナビゲーション「CRASVIA」1機種、2DINレシーバー1機種、スピーカー9機種、計11機種を5月下旬から順次発売する。