東京海上日動火災保険、損保ジャパンなど損害保険大手6社は29日、自動車保険に付随して支払われる特約部分の保険金の支払漏れに関する再調査の結果を公表した。支払漏れ件数は6社合計で26万2158件、保険金額にして162億2811万円に達した。
損害保険ジャパンは、社長の任期を最長4年にすることなどを柱にした、コーポレートガバナンス(企業統治)方針を策定し発表した。
損保ジャパンは、保険金不払いで、金融庁からの業務停止処分などの業務改善命令に基づいて、金融庁に業務改善計画を提出した。
金融庁は25日、損害保険ジャパンに対し、保険業法に基づく一部業務停止命令を発令した。保険金の一部不払いや、違法な保険販売など、相次ぐ不祥事に対する措置。
損害保険ジャパンは24日、6月28日付けで平野浩志社長が退任するトップ人事を発表した。新社長には佐藤正敏取締役常務執行役員が就き、平野氏は会長に就く。相次ぐ不祥事による事実上の引責と見られる。
損害保険ジャパンはこのほど、敵対的TOBをかけられた際、敵対的TOBを行った者に対抗するために必要な費用を補償する「敵対的TOB対応費用保険」を発売した。
損害保険ジャパンは14日、同社社員280人が、生命保険の契約目標を達成するため、保険業法に違反する違法な保険販売を行っていたと発表した。
金融庁は、保険金の支払い漏れが発覚した損害保険会社26社に対し、業務改善命令を発令。来年1月13日までに、業務改善計画を提出するよう要請した。
損害保険主要6社がまとめた05年度上半期の営業成績は、自動車保険が6社中5社で前年を上回った。自動車保険は割引率の進行などにより低迷していたが、ようやく回復傾向が見えてきた。
損害保険ジャパンは13日、オムロンヘルスケア(赤星慶一郎社長、京都府京都市)と共同で、新会社「ヘルスケア・フロンティア・ジャパン」を10月1日付けで発足すると発表した。
損害保険ジャパンは5日、05年6月以前の過去3年間に保険金の一部未払いがあった契約が自動車保険や火災保険、傷害保険などの合計で2万7296件あったと発表した。
損保保険ジャパンは、自動車保険で、耳や言葉の不自由な顧客向けのバリアフリーザービスとして、FAXでの事故受付サービスと契約内容変更受付サービスを10月1日から開始する。
国内損害保険9社が発表した05年度第1四半期(4−6月)の業績によると、自動車保険料収入は三井住友海上火災保険、損害保険ジャパンなど4社が前年同期を上回った。
東京海上日動火災保険、損害保険ジャパンなど大手損害保険各社は、過去に保険金の未払いがなかったか社内調査を開始した。コンピューターシステムのプログラム不備などにより未払いがある可能性があるという。
損害保険ジャパンはロシアの大手損害保険会社2社と包括提携したと発表した。10月にはモスクワに駐在員事務所を開設しロシアでの事業に進出する。