「東京モーターショーをうわまわる美人度」と昨年レポートしたバンコクモーターショーのコンパニオン(現地ではプレゼンターと呼ばれる)。もちろん、状況は今年も変わっていない。相変わらず、ため息が出るほどの美人ぞろいなのだ。
タイの道路では、車両は日本と同じ左側通行。つまり右ハンドルである。バンコクモーターショーに並ぶ車両も基本的に右ハンドルだし、法律で禁止されているわけではないが、日本と違って左ハンドル信仰もないので街中で左ハンドル車を見かけることもない。
東南アジアで開催するモーターショーというと、いかにもお金のかかってなさそうなブースやセンスのかけらもなく車両を並べている様子を想像するかもしれない。ところが、そんなイメージでバンコクモーターショーに行くと驚くことになる。
真夏のバンコクで、今年もバンコクモーターショーがはじまった。バンコクモーターショーは、OICA(国際自動車工業連合会)のカレンダーに記載された国際的なモーターショーとしては、2007年の最初にアジアで開催される国際モーターショーだ。
モーターショーといえば、欠かせないのがクルマの傍で華を添えるコンパニオンの存在。各地のモーターショー同様に、バンコクモーターショーでもコンパニオンは大活躍だ。
バンコクショーの日産ブースで『サニー』を発見! とはいえ、古い車種をいつまでも生産しているわけではない。先代『ブルーバード・シルフィ』を、日本では消滅してしまったサニーの名称で販売しているのだ。
トヨタブースでは、『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)や『ウィッシュ』など日本でもおなじみの車種と、見慣れない車種が混在した不思議な空間が展開していた。もっとも目立っていたのが『フォーチュナー』(Fortuner)。先代『ハリアー』にも似たスタイリッシュなボディを持つSUV。
「キャビンと荷台が一体感のあるデザインにしたかったのです。今までとは違う、積極的に乗りたい感じるデザインのピックアップトラックを作ろうと思いました」そう語るのは、トライトンの開発をまとめた上杉雅勇さん。
バンコクモーターショーのコンパニオンは思わず写真に収めたくなってしまうような美しい女性が多い。ただし現地事情通によると「切った貼った(=整形)」をした女性も少なくないのだとか。そういわれてみると……?
タイの三菱自動車ラムチャパン工場で生産され、日本へも輸入する予定のピックアップトラック『トライトン』。現地で試乗することができたが、ラダーフレームのシャシーにリーフリジッドのリアサスペンションを組み合わせているにもかかかわらず乗り心地がいい。
日本と同様に、タイでもスクーターやモーターサイクルをカスタマイズするのが若者の間で流行している。その内容もレーサーレプリカからラグジー系まで幅広い。バンコクモーターショーではホンダとヤマハ、そしてスズキが外部ショップの手による自社製品のカスタマイズ仕様を展示していた。
バンコクモーターショーでは、展示説明担当員に英語が通じなくても、コンパニオンには英語が通じることが、少なからずあったようだ。才色兼備。
バンコクモーターショーは、古くからタイ市場に進出していた日本メーカーが大きな存在感を見せる。そしてそれは二輪ブースも同様なのだが、地元ブランドも大きなブースを構えていた。その名はタイガー・モーターサイクル。
「ホイールベースとトレッドを決めるのに、1年もかかってしまいました。」というのは、『トライトン』の開発をまとめた三菱自動車工業商品開発・環境統括部門プロダクトエグゼクティブの上杉雅勇さん。