パナソニックは24日、東京・六本木のF1 PIT STOP CAFEで、ロボット『エボルタ号』を報道に公開し、デモ走行を披露した。
エボルタ号は、同社のアルカリ乾電池「EVOLTA」2本を背負った3輪のロボットで、EVOLTAの長持ち実験のために、「ルマン24時間耐久レース」で使用されるブガッティ・サーキットを電池切れで止まるまで走り続けるという(実験日は8月7日)。
公開されたエボルタ号は、前輪2輪に各1個のDCモーターを配置し、胴体の腹部分に内蔵されたマイコンで制御される。サイズは全長約30cm全幅約20cm全高約20cm、総重量は約350g。赤外線を発信する誘導車を追尾する自走方式を採用。赤外線の受信センサーは前輪の中心部分に組み込まれる。また、開発者によると、ボディはカーボンファイバー製。骨格はアルミ製で、最高速は約1.3km/h。転がり抵抗軽減のためにボールベアリングが約20個装着されているという。
エボルタ号の設計・開発を担当したロボットクリエーター・高橋智隆氏は、今回の“ルマン参戦”について「(サーキットは)カーブが連続するうえに上り坂や下り坂が多い。左右に曲がる、坂道にブレーキをかけるという制御が必要となってきて、乾電池EVOLTAの性能を最大限引き出しつつ、「走る」と「コントロール」を両立させるところが今回の設計のポイント」と話す。
「電池は信頼していますが、長時間の走行で壊れてしまわないか、そして天変地異などでトラブルを引き起こさないかとか、心配ですが、がんばります(笑)」と高橋氏。
エボルタの“ルマン参戦”の最新情報は、パナソニック「EVOLTA ル・マン24時間に挑戦!」キャンペーンサイトで公開される。
EVOLTA ル・マン24時間に挑戦! URL
http://evolta.jp/lemans/