3Dのドアハンドルと、舞踏会仕様シート。もうこの二つだけで、最上のレディとしておもてなしを受けているようで、気分は爆上がりである。
しかし、今回、私が歳をとったせいか、プリウスが時代の流れを読み切ったせいか、初めて、次のクルマ、これにしよっかなと思っちゃったのである。
背が高く頭でっかち。カーブではさぞや左右にふられるであろうと思ったら、やはり期待通りのふれ感である。ぼよんぼよんと、効果音が頭に鳴り響く。
今回のワンポイント確認は、「あのロータリーエンジンが復活したけれど、発電だけに使うってどういうこと?」である。
今回のワンポイント確認は、「パン屋さんみたいなカングーは、ふつうに使っても使いやすいの?」である。
しかも、エンブレム。「ぷじょらいおんくん」と、舌足らず気味に愛でていたライオン像は、雄々しい砂漠の覇者マークみたいになっちゃって、かわいくない。ぜんぜん、かわいくない。
自動運転車両に組み込まれている3Dマップを使えば、交通事故のあと、現場に行って実況見分をすることがなくなるかも?
スマホとアプリとビデオ通話の時代に、電話で119番通報するやり方は、最適といえるのか? ひとりの中学生が、現実を突きつける!
人もクルマも見た目が9割。特に小さいものへの庇護欲のまざった所有欲をかきたてる可愛さはぐっとくる。
どうしたんだ、プリウス。まるで、Instagramで流行りのBefore/Afterのように、先代と見比べるとびっくりする洗練されっぷりである。