新型エンジンを次々投入、ドゥカティ本社で見たスピード感の源泉「オリジナリティは発明から生まれる」 1枚目の写真・画像

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パニガーレV2などに搭載されていたスーパークワドロエンジンより9.4kgも軽く仕上がった「V2」エンジン。デスモドローミック機構を廃し、軽さと扱いやすさを追求。120psを発揮する。EICMA 2024でこのエンジンを搭載したパニガーレV2とストリートファイターV2が発表された。
《photo by Ducati》 パニガーレV2などに搭載されていたスーパークワドロエンジンより9.4kgも軽く仕上がった「V2」エンジン。デスモドローミック機構を廃し、軽さと扱いやすさを追求。120psを発揮する。EICMA 2024でこのエンジンを搭載したパニガーレV2とストリートファイターV2が発表された。
エンジニアでもあるクラウディオ・ドメニカーリCEO。V2のエンジン開発においても毎月のミーティングに必ず参加してきたという。
《photo by Ducati》 エンジニアでもあるクラウディオ・ドメニカーリCEO。V2のエンジン開発においても毎月のミーティングに必ず参加してきたという。
続々とエンジンを登場させるドゥカティ。右から「V2」、モトクロッサーの「デスモ450MX」、ハイパーモタードに搭載される「スーパークワドロモノ」、パニガーレやストリートファイターに搭載されるV4の「デスモセディチストラダーレ」。
《photo by Ducati》 続々とエンジンを登場させるドゥカティ。右から「V2」、モトクロッサーの「デスモ450MX」、ハイパーモタードに搭載される「スーパークワドロモノ」、パニガーレやストリートファイターに搭載されるV4の「デスモセディチストラダーレ」。
「V2」エンジンは、すでに生産ラインが完成していた。今後、このエンジンがいかに多くのバイクに投入されるかを物語っている。
《photo by Ducati》 「V2」エンジンは、すでに生産ラインが完成していた。今後、このエンジンがいかに多くのバイクに投入されるかを物語っている。
「V2」エンジンの生産ライン
《photo by Ducati》 「V2」エンジンの生産ライン
エンジンのキャラクターによってエンジン内部のパーツの作り込み具合を変えるドゥカティ。全てに共通していることは、どのパーツもとても合理的なこと。扱いやすさを追求するエンジンにもMotoGPテクノロジーの入ったピストンや中空チタンバルブを採用するのがドゥカティらしい。
《photo by Ducati》 エンジンのキャラクターによってエンジン内部のパーツの作り込み具合を変えるドゥカティ。全てに共通していることは、どのパーツもとても合理的なこと。扱いやすさを追求するエンジンにもMotoGPテクノロジーの入ったピストンや中空チタンバルブを採用するのがドゥカティらしい。
生産ラインにあるクランクケースをシリコンで圧着させる機械。エンジンをフレームのメイン剛体と考えるドゥカティは、エンジンの精度や剛性がとても大切になる。
《photo by Ducati》 生産ラインにあるクランクケースをシリコンで圧着させる機械。エンジンをフレームのメイン剛体と考えるドゥカティは、エンジンの精度や剛性がとても大切になる。
エンジン設計室には9機のエンジンベンチがあり、この日もフル稼働。1&2号機はドゥカティコルセが使用している。
《photo by Ducati》 エンジン設計室には9機のエンジンベンチがあり、この日もフル稼働。1&2号機はドゥカティコルセが使用している。
Engine Department(エンジンの設計室)は、社内でも最も機密事項の多い部屋。ジャーナリストが入るのは稀とのこと。
《photo by Ducati》 Engine Department(エンジンの設計室)は、社内でも最も機密事項の多い部屋。ジャーナリストが入るのは稀とのこと。
歴代エンジンが並ぶエンジン設計室。2階にも同様にたくさんのエンジンが並んでいた。レース部門のドゥカティコルセとも隣接しているため情報共有もスピーディだ。
《photo by Ducati》 歴代エンジンが並ぶエンジン設計室。2階にも同様にたくさんのエンジンが並んでいた。レース部門のドゥカティコルセとも隣接しているため情報共有もスピーディだ。
並べられた多くのエンジン
《photo by Ducati》 並べられた多くのエンジン
テックトークと同時に行われたV2エンジンの発表会。
《photo by Ducati》 テックトークと同時に行われたV2エンジンの発表会。
新型V2エンジン
《photo by Ducati》 新型V2エンジン
「V2」エンジンと記念撮影をする筆者(小川勤)。ドゥカティ本社には何度も訪れているが、本社内部をこんなに細部まで見せてもらうのは初めてのこと。
《photo by Ducati》 「V2」エンジンと記念撮影をする筆者(小川勤)。ドゥカティ本社には何度も訪れているが、本社内部をこんなに細部まで見せてもらうのは初めてのこと。
ディナーはなんとクラウディオさんの隣。いろいろと話を伺って、クラウディオさんの牽引力や思想がドゥカティの強さにつながっていることを実感。
《photo by Ducati》 ディナーはなんとクラウディオさんの隣。いろいろと話を伺って、クラウディオさんの牽引力や思想がドゥカティの強さにつながっていることを実感。
ディナー会場の様子
《photo by Ducati》 ディナー会場の様子
特殊な蛍光溶剤に30分ほどパーツを漬け、その後特殊なライトを当てて溶剤が入り込んだ場所を確認。写真はバルブのクラックを確認しているところ。
《photo by Ducati》 特殊な蛍光溶剤に30分ほどパーツを漬け、その後特殊なライトを当てて溶剤が入り込んだ場所を確認。写真はバルブのクラックを確認しているところ。
クラックの確認の様子
《photo by Ducati》 クラックの確認の様子
こういった検証をすることで、鍛造する際の温度や時間などが細かくわかっていくのだという。目に見えない不具合を導き出していく。写真はピストンのクラックを確認しているところ。
《photo by Ducati》 こういった検証をすることで、鍛造する際の温度や時間などが細かくわかっていくのだという。目に見えない不具合を導き出していく。写真はピストンのクラックを確認しているところ。
2500倍まで確認できるデジタル光学顕微鏡で金属の表面を確認。そこで確認できなかった場合は1万倍まで確認できる電子顕微鏡(写真)で検証する。コーティングなのか、素材なのか、製造方法なのか、原因を探っていく。
《photo by Ducati》 2500倍まで確認できるデジタル光学顕微鏡で金属の表面を確認。そこで確認できなかった場合は1万倍まで確認できる電子顕微鏡(写真)で検証する。コーティングなのか、素材なのか、製造方法なのか、原因を探っていく。

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