編成全体にブレーキが機能しなかったことが原因…JR北海道の保線作業用機械逸走トラブル 1枚目の写真・画像

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保線作業用機械(ミニホキ)を牽引する軌道モーターカー。
《写真提供 北海道旅客鉄道》 保線作業用機械(ミニホキ)を牽引する軌道モーターカー。
砕石散布用の「ミニホキ」。
《写真提供 北海道旅客鉄道》 砕石散布用の「ミニホキ」。
トラブルの経過。逸走が始まり駐車ブレーキと手動ブレーキを作動させたが機能しなかった。峠下道路踏切では警備員が配置されていたが、約50km/hで通過した仁山道路踏切、約80km/hで通過した天野道路踏切では警備員無配置で、踏切の警報システムも保線用機械では自車位置を認識させる軌道回路が働かない仕組みのため、作動しなかった。
《資料提供 北海道旅客鉄道》 トラブルの経過。逸走が始まり駐車ブレーキと手動ブレーキを作動させたが機能しなかった。峠下道路踏切では警備員が配置されていたが、約50km/hで通過した仁山道路踏切、約80km/hで通過した天野道路踏切では警備員無配置で、踏切の警報システムも保線用機械では自車位置を認識させる軌道回路が働かない仕組みのため、作動しなかった。
ミニホキのブレーキシステム概要。ブレーキ用の圧縮空気を送り込む軌道モーターカーはもちろん自車の制動が可能だが、ミニホキも制動できないと完全に止めることはできない。
《資料提供 北海道旅客鉄道》 ミニホキのブレーキシステム概要。ブレーキ用の圧縮空気を送り込む軌道モーターカーはもちろん自車の制動が可能だが、ミニホキも制動できないと完全に止めることはできない。
ミニホキのブレーキ構造概要。基本的には踏面ブレーキを採用する一般の鉄道車両と同じ仕組みだが、電車の付随車のように車軸に作用するディスクブレーキのようなものはないため、最も単純なブレーキシステムといえる。シリンダー内のピストン移動量(ストローク量)に余裕を持たせずにピストンが伸び切ると、制輪子を車輪に圧着することができない。
《資料提供 北海道旅客鉄道》 ミニホキのブレーキ構造概要。基本的には踏面ブレーキを採用する一般の鉄道車両と同じ仕組みだが、電車の付随車のように車軸に作用するディスクブレーキのようなものはないため、最も単純なブレーキシステムといえる。シリンダー内のピストン移動量(ストローク量)に余裕を持たせずにピストンが伸び切ると、制輪子を車輪に圧着することができない。
ストローク量を判定する目盛り。これを確認するルールがなかったこともトラブルの要因につながった。
《資料提供 北海道旅客鉄道》 ストローク量を判定する目盛り。これを確認するルールがなかったこともトラブルの要因につながった。
ストローク量を判定する目盛り。これを確認するルールがなかったこともトラブルの要因につながった。
《資料提供 北海道旅客鉄道》 ストローク量を判定する目盛り。これを確認するルールがなかったこともトラブルの要因につながった。

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