2026年のおもちゃトレンド…売り上げのカーブに変化が

マテル、ホットウィール(おもちゃビジネスフェア2026)
  • マテル、ホットウィール(おもちゃビジネスフェア2026)
  • マテル、ホットウィール(おもちゃビジネスフェア2026)
  • Gakkenニューブロック、変身! ドリームリモコンカー・イエロー(おもちゃビジネスフェア2026)
  • Gakkenニューブロック、変身! ドリームリモコンカー・レッド(おもちゃビジネスフェア2026)
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クリスマス商戦に備えよ! おもちゃビジネスフェア実行委員会は、4月15~16日の2日間、「おもちゃビジネスフェア2026」を東京都立産業貿易センター台東館(東京都台東区)で開催した。

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おもちゃをビジネスとする小売業や問屋が全国から来場し、各メーカーの新製品を吟味し、商談する、おもちゃ業界最大規模の商談専門見本市だ。会場には、約2000点の新商品を含む、国内主要メーカー53社のアイテム約5000点が集まった(事前集計)。

◆クリスマス商戦に向けての始動が早まる!

国内の玩具市場規模は、2019年度以来5年連続で拡大しており、2001年に現在の方式で調査を開始して以来、過去最高を更新し続けている。実行委員会によると、需要の年間を通しての増減や、商談のタイミングに変化が見られるという。

まず、少子化の中で市場を牽引しているのが、“子ども心を持った大人層”による「キダルト需要」だ。これまで業界では、12月のクリスマス商戦とそれに続く正月商戦で年間売上の約40%を占めるとされてきたが、このキダルト需要により平月(通常期)の売上比率が徐々に高まっているという。訪日外国人旅行者増加を受けての「インバウンド向け商品」も、平月の需要増に貢献しているようだ。

さらにここ数年、おもちゃ業界でも安定的なサプライチェーンを構築するために、開発・商談スケジュールの前倒しが求められている。同時に、最大の商戦期であるクリスマス商戦で成果を上げるためにも、先立つ夏休み商戦は、消費者の反応を確認するうえで重要になってきている。

これらを背景に、2023年までは毎年9月に開催されていた「クリスマスおもちゃ見本市」に代わって、2024年から4月におもちゃビジネスフェアが開催されるようになった。なお日本玩具協会が主催する「東京おもちゃショー」は、それまで6月開催だったのを、2024年から8月末開催に変更し、一般来場者をより意識している。

マテル、ホットウィール(おもちゃビジネスフェア2026)マテル、ホットウィール(おもちゃビジネスフェア2026)

◆トレンドをキーワードで解説

おもちゃビジネスフェア実行委員会は、注目される最新トレンドを、キーワードで紹介している。

「クローズドバッケージのコレクショントイ」

実行委員会がまず紹介するのは、キダルト向けおもちゃの新潮流となっている「クローズドパッケージのコレクショントイ」だ。開封するまで何が出てくるのかわからないコレクション商品は、日本だけでなく世界のキダルト層が注目する商品ジャンルになっているという。

「昭和キッズ&平成キッズが大注目のノスタルジアトイ」

同じくキダルト層が主役のトレンドが、「昭和キッズ&平成キッズが大注目のノスタルジアトイ」だ。キダルト層が子どもだった頃に遊んだおもちゃの復刻や、懐かしのキャラクター商品など。

「令和キッズがハマる最新おもちゃ」

おもちゃど真ん中世代の「令和キッズがハマる最新おもちゃ」も多彩だ。

定番ブランドでも新商品が展開されており、例えば、タカラトミーの「トミカビークルタウン ビッグに変形 2階だてバスロータリー(トミカ付き)」は、2階建てバスがバスロータリーに変形するギミックが楽しい商品で、バスの手転がし遊びとトミカを使ったバスロータリー遊びの両方を楽しめる。

タカラトミー、トミカビークルタウン ビッグに変形 2階だてバスロータリー(トミカ付き。おもちゃビジネスフェア2026)タカラトミー、トミカビークルタウン ビッグに変形 2階だてバスロータリー(トミカ付き。おもちゃビジネスフェア2026)

「日本発IPトイ」

エイジレスからボーダレスへ。おもちゃは年齢を超えて誰もが楽しめるものだが、国境を越えて世界中に広がるおもちゃも少なくない。特にアニメやマンガ、ゲームなどのキャラクターをはじめとした、日本発のIP(知的財産)を活用したおもちゃは世界中で人気だ。

「ぬい活」

2025年の流行語大賞にもノミネートされた「ぬい活」=ぬいぐるみ人気は2025年に入ってから加速、より多彩になって多くの人に浸透しているという。

「メイキングトイ最前線」

自分オリジナルのグッズが作れるメイキングトイも進化を続けており、子どもだけでなくキダルト層も夢中になれる商品が登場した。

「ますます多彩になる幼児向けトイ」

少子化の中にあって幼児向けトイはますます多彩だ。とくに2026年は、親子での時間をより楽しいものにしたり、疑似体験や手を使った組み立てなどを通して充実した時間を過ごすことに着目した商品に注目だ。

子どもの創造力や問題解決能力などを引き出すことが期待できるブロック遊びの新製品の例が、タカラトミー「トミカ・プラレールブロック きかんしゃトーマス エントリーセット」だ。トミカやプラレールと一緒に遊べる人気のブロックシリーズの新製品で、トーマスや情景などがセットになっている。

タカラトミー、リカちゃん(米国向け。(おもちゃビジネスフェア2026)タカラトミー、リカちゃん(米国向け。(おもちゃビジネスフェア2026)

◆リカちゃんが全米デビュー! 初動好調

タカラトミーは、着せ替え人形「リカちゃん」を2026年3月下旬から北米市場で順次展開している。「リカちゃん」は1967年に誕生した日本の国民的着せ替え人形で、累計販売数は約6900万体にのぼる。おもちゃビジネスフェア会場でタカラトミーの担当者に聞いたところよると、販売初動は好調だ。

タカラトミーによると、日本のキャラクターやアニメへの関心が世界的に高まる中、日本発の着せ替え人形として北米展開を決定した。ラインアップには“日本らしさ”を取り入れ、キダルトもターゲットとする。商品だけでなく、日本のカルチャーや世界観、細部へのこだわりを通じてブランドの独自性を発信していく方針だ。

北米には、第1弾として10商品を投入する。日本のキャラクター(IP)とのコラボレーション商品や、日本らしい着物や学生服のスタイルを取り入れたドールをラインアップする。コラボレーションIPには、『葬送のフリーレン』、『マイメロディ』、『クロミ』などが含まれる。いずれも北米専売モデルではなく、日本で展開している商品を北米で販売する。

いちばん売れているのはIPとのコラボリカちゃんと思いきや、ノンコラボリカちゃんだという(店舗によって増減あり)。それも着物ではなく、学生服がいちばん売れているという。いまや、日本の女子中高生の制服は民族衣装と言ってもよく、“KAWAII”の文脈に収まるのだろう。

米国発売は「待ってました」、「やっと来たか」と、熱烈に歓迎されたという。タカラトミーではリカちゃんの米国販売にあたって、日本発トイやファンシーグッズを販売している店(ボックスランチ、ホットトピック、ミニソ、アニメイト・ロサンゼルス、アニメイトUSA、ガチャ&キャッチなど)に展開、コレクタブルアイテムのような位置付けとし、一般キッズ向けで現地メジャーのマテル『バービー』との競合を避けた。そこに日本ファンのキダルト・ドールファンが飛びついたというわけだ。

米国での商品名は『Licca』なのだが、買う人は『リカチャン』と、日本での商品名と同じく、日本語のチャン付けで呼ぶそうだ。

《高木啓》

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