アルプスアルパイン、シート内蔵デバイスで触覚・嗅覚・聴覚を刺激する没入体験実現へ…CES 2026

アルプスアルパインのブースイメージ
  • アルプスアルパインのブースイメージ
  • 認知拡張デバイス
  • Drive Play Feel。五感センシング技術(カメラ、マイク、触覚デバイスなど)とHMI 技術による空間演出(音・光・振動・香り)

アルプスアルパインは、2026年1月6日から9日までラスベガスコンベンションセンターで開催される「CES 2026」に出展すると発表した。

【画像】シート内蔵デバイスで触覚・嗅覚・聴覚を刺激

同社は新ビジョン「人の感性に寄り添うテクノロジーで未来をつくる」を具現化した製品を展示。人と空間がシームレスにつながる世界を実現する「空間価値インテグレーター」としての姿を提示する。

出展内容は、Digital Cabin Solutionテクノロジーを中心に、五感センシング技術、HMI技術による空間演出、ソフトウェアとデータソリューションを統合したものとなる。

注目の展示として「Drive Play Feel」を紹介。座席に内蔵したデバイスによる多点振動、シーンに合わせた香りの演出、耳元で方向を示す定位音により、映像や音だけでは得られない次世代のゲーム没入体験を提供する。触覚・嗅覚・聴覚という三つの感性刺激を組み合わせることで、直感的な判断を促し、集中を高め、感情と空間がつながる没入体験を実現する。

もう一つの展示は「認知拡張デバイス」。視覚障がい者の移動体験を向上させる帽子装着型の障害物アラートデバイスで、白杖では検知しにくい顔や胸の高さの障害物に対応する。帽子に内蔵した距離センサーが障害物を検知し、直感的な振動アラートで即時通知する。頭上の看板への接触や行列での衝突リスクなど、日常の移動に潜む不安を解消し、安心して移動できる自由さと広がる行動範囲を実現する。

メディア向けツアーは1月9日10時から11時まで開催され、会社概要及びCES展示品の説明が行われる予定だ。

《森脇稔》

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