出張整備サービスを手がけるアプティは12月23日、自動車整備工場向けソフトウェアを開発・販売するタジマと業務提携を開始したと発表した。
この提携により、整備士約4000名が登録する出張整備サービス「U-match(ユーマッチ)」への作業依頼を、タジマの「ユーザーサポートサイト」から簡単に行えるようになる。
タジマの主力販売システム「Maintenance.c」「一新多助シリーズ」を導入する整備工場は、希望の「作業内容」と「日程」を入力するだけで簡単に出張整備を依頼できる。最短即日で担当整備士を確定できる仕組みとなり、繁忙期や急な人員不足でも安定して整備業務を行うことができる。
自動車産業は日本の基幹産業でありながら、現場を支える整備士不足が課題となっている。新たに整備士を志す若年層の減少により、全国の整備工場では「依頼を受けきれない」「繁忙期に人員を確保できない」といった課題が深刻化している。
こうした背景のもと、「整備現場の人手不足解消」と「業務効率化」を支援するため、両社が協業する運びとなった。
本連携により、整備工場は出張整備依頼機能を活用することで、人手不足による作業遅延や受注機会の損失を防ぐことができる。また、整備士は自身のスキルや希望条件に合わせて案件を選択でき、柔軟な働き方と安定収入の両立が可能になる。
アプティは、タジマとの協業を通じて整備業界のDXを推進し、「整備工場の業務効率化」と「整備士の働き方改革」の両立を目指す。「必要なときに、必要な場所で、必要な人材が働ける社会インフラ」を実現し、自動車整備業界の持続可能な発展に貢献していく。
タジマは、SaaS型モビリティ産業向けクラウドサービスを開発・提供するブロードリーフグループの一員であり、自動車整備工場向けの見積り・部品発注システムなどを提供する業界大手のソフトウェア開発・販売会社。ブロードリーフグループ全体で1位の市場シェアを誇る。
タジマの主力販売システムは「Maintenance.c」と「一新多助シリーズ」で、全国約1万の整備工場に導入されている。これらのシステムは、見積り、部品発注、作業管理など、整備現場の業務効率化を支える業界有数の整備支援プラットフォームとなっている。
アプティは、約4000名の登録整備士による出張整備サービス「U-match」を展開している。サービス開始からわずか半年で施設3000台/月を超える実績を持ち、需要は急速に拡大。整備士の働き方を変革する「整備士のスポットワーク」という新しい仕組みだ。
整備士は希望する時間・地域で柔軟に働くことができ、整備工場は繁忙期や欠員時に即戦力人材を確保可能。整備士・整備工場双方にとって最適なマッチングを実現している。



