画像処理技術を手がけるモルフォは、11月19日から21日まで3日間、パシフィコ横浜で開催される「Edge Tech+ 2025」の東京都立産業技術研究センター(都産技研)ブースに出展すると発表した。
モルフォは都産技研が実施する2024年度公募型共同研究に採択され、共同研究による開発を行っている。今回の展示では、効率的な自律式空間撮影システムを紹介する。
同社が展示する「Morpho Photogrammetry Toolkit」は、これまで培ってきた画像処理の知見を活かし、RGB画像のみで高精度な3次元再構成を実現する技術だ。
主な機能として、3D Gaussian Splatting技術による実空間のバーチャル再現、学習データなしで空間をオブジェクトごとに分割する「自動3Dセグメンテーション」、セグメンテーション技術と組み合わせたメッシュ化、計測ハードウェアのキャリブレーション、一眼レフや360度カメラなど各種カメラモデルへの対応を提供する。
利用シーンとしては、建設現場における工程ごとの3次元計測による工事進捗管理、内装施工時の既存レイアウトの3次元化と変更後レイアウトのシミュレーション、公園や駐車場等の俯瞰画像作成、工場や道路、トンネルなどの3次元計測による管理などが想定されている。
都産技研との共同研究では、専用計測モジュールとドローンの開発を進めており、Morpho Photogrammetry Toolkitと組み合わせて自律的に3次元再構成できる技術の研究を行っている。
Edge Tech+ 2025には300社以上が出展し、最新の技術とソリューションを展示する。都産技研のブースでは3つの公募型共同研究を中心に支援内容を紹介する予定だ。



