自動車部品の卸売、取付を手がける名陽電機は、新規事業として「世界一ペットに優しいクルマ」を目指して自社企画・製造したキャンピングカーのショールーム「CAMBY」を9月27日にオープンする。
ショールームでは、車輛の展示だけではなく、ヒューマングレードの安全性に完璧に配慮したペットカートの「TAVO」や、アレルギーなどペットの体調や体質に合わせて開発された天然自然食品「ビーナチュラル」、素材だけではなく、捕獲方法や加工方法、調理場所までこだわったペット用おやつ「GOODMealONE」などを販売する。
CAMBYが考えるペットに優しいクルマの条件として、材質・床材では犬や猫に多い股関節円や股関節脱臼などを予防するために柔らかく、かつ爪が引っかかりにくい、滑らない素材を採用。優れた嗅覚に配慮して防臭、抗菌、アレルゲンや有機溶剤の配合が少ない材料を使用した。
装備面では、ペットとのドライブでの事故因子である「飛び出し」を防止するため各部にリードフックを配置。外出先でのペットの汚れや雑菌を落とす簡易シャワー、おむつやおやつを収納できる小物入れ、ヒューマングレードで設計されたペット用カートを安全に設置できる設備、長時間管理可能な空調・換気、遠隔からの見守りカメラや温度・湿度のチェックが可能な通信設備を装備した。
構造面では、遺伝学的に立証された犬・猫の好む「暗所」を模した社内構造を採用するなど、様々な要件を設定し、素材探しや設計を行った。
また、ベース車両を人気のトヨタ『ハイエース』だけではなく、日産の『キャラバン』や中古車まで広げることで、入手困難な新車を待つだけではなくニーズに合わせた車両設計から実現できることが強みになる、としている。