日本向けスマートカー技術、サンダーソフトが初公開…人とくるまのテクノロジー展 2025

サンダーソフトの「人とくるまのテクノロジー展2025」ブース
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車載ソフトウェアを手がけるサンダーソフト(ThunderSoft)は、「人とくるまのテクノロジー展2025」に出展し、日本市場向けの次世代スマートカー向け製品およびフルスタックソリューションを初公開した。

今回の展示では、「ワンストップサービス」「AI/先進技術」「グローバル展開」をキーワードに、カーボンニュートラル対応、コネクテッドカー技術の革新、そしてソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)の本格導入といった日本自動車業界の主要課題に対する同社の先進的な取り組みが紹介された。

サンダーソフトは2008年に設立されたインテリジェントOSおよびエッジAI製品・技術のグローバルリーディングカンパニー。2015年に深セン証券取引所に上場し、現在は世界40以上の都市に拠点を構え、従業員数は1万5000名を超えている。2013年より車載分野に参入し、独自開発の次世代車両用オペレーティングシステム「AquaDrive OS」を中核とするスマートカー向けトータルソリューションを提供している。このソリューションは全世界で5000万台以上の車両に採用されている。

展示会では、日本の完成車メーカーおよびサプライヤー向けに最適化された先進技術ソリューションが紹介された。中でも、HPC対応型AIネイティブ車載OS「AquaDrive OS 1.0 Evo」は、Qualcomm第4世代8775プラットフォームをベースに開発されたAIネイティブ設計のスマートコックピット用OSだ。臨場感ある3D HMIによる直感的なUI体験や、エッジ・クラウド・端末間のAI協調によるパーソナライズ機能などを特徴とする。すでに複数のグローバルOEMと導入契約を締結しており、トヨタ自動車もコンセプトモデルで採用している。


《森脇稔》

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