ベトナム「ビンファスト」、ラオスに進出…EV配車サービスも展開へ

ベトナムのビングループ傘下のグリーン・アンド・スマート・モビリティ(GSM)がラオスに進出
  • ベトナムのビングループ傘下のグリーン・アンド・スマート・モビリティ(GSM)がラオスに進出
  • ビンファスト VF 3
  • ビンファストの小型電動SUV『VF 3』
  • ビンファスト VF 5

ベトナムのビングループ傘下のグリーン・アンド・スマート・モビリティ(GSM)は、EV配車サービス「Xanh SM」をラオスで立ち上げた。同時に、ベトナムのEVメーカーVinFastの『VF 3』と『VF 5』の販売も開始すると発表した。

ラオスは、GSMがベトナムに続いて電気自動車販売と環境に優しい配車サービスを統合した包括的モデルを展開する2か国目の世界市場となる。この拡大は、GSMの「Go Green Global(世界的な環境配慮)」ビジョンにおける戦略的マイルストーンであり、ベトナムの持続可能な交通モデルを地域レベルで展開する先駆的役割を強調するものだ。

ビエンチャン、バンビエン、サバナケット、チャンパサックでの1年以上の試験運営を経て、Xanh SMはラオスのユーザーから強い支持を獲得している。数百万人がこのサービスを利用し、800万km以上の電気走行距離を記録。これにより、7万本の木が1年間で吸収する量に相当する炭素排出量を削減し、このモデルの現地市場との親和性と影響力を示している。

この基盤を踏まえ、GSMは現在、Xanh SMプラットフォームを導入している。これはラオスのVF 5オーナーが配車サービスのパートナーとなり、持続可能な収入を得られるオープンな技術ソリューションだ。ドライバーに最大87%の運賃収入を提供する競争力の高い収益分配モデルは、ラオス市場で最高水準であり、魅力的な収入を確保するだけでなく、Xanh SMエコシステムを通じて大規模な顧客基盤へのアクセスも提供する。

プラットフォーム立ち上げと同時に、GSMはラオス初のVinFastショールームをカイソーン・ポムヴィハーン通り(サイタニー地区パカオ村)にオープンした。VF 3とVF 5の正式販売を開始し、GSMがラオスにおけるVinFast車両の独占販売代理店となる。

VinFast VF 5はコンパクトな都市型SUVで、広々とした室内空間、スマートなデザイン、最適化されたパフォーマンスを備える。価格は4億5029万7000キープだ。


《森脇稔》

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