Uberと文遠知行、自動運転タクシーを世界15都市で展開へ

文遠知行の自動運転車
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  • Uberと文遠知行が戦略的提携を拡大
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中国の自動運転技術企業の文遠知行(WeRide)とモビリティ大手のUberは、戦略的提携の拡大を発表した。両社は今後5年間で、欧州や中東を含む15の世界都市に自動運転タクシー(Robotaxi)サービスを新たに展開する計画だ。

文遠知行とUberは2024年9月に戦略的提携を締結し、同年12月にはアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで自動運転タクシーの商用サービスを開始した。このサービスは2025年半ばまでに車両数を50台まで拡大する予定だ。さらに今年4月には、提携範囲をドバイにも拡大している。

今回の提携拡大により、両社は中国と米国以外の市場で毎年複数の都市に自動運転タクシーを展開していく。利用者はUberアプリを通じて文遠知行の自動運転タクシーを呼び出すことができ、車両の運営管理はUberが担当する。

文遠知行は世界初の自動運転タクシー専業上場企業(NASDAQ: WRD)であり、世界10カ国30都市で自動運転の研究開発、テスト、運営を展開している。同社は中国、UAE、シンガポール、フランス、米国の5カ国で自動運転免許を取得した唯一の企業でもある。


《森脇稔》

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