ネクスティア・オートモーティブは、新開発の高出力コラムアシスト電動パワーステアリング(HO CEPS)を発表した。ステアリングアシスト能力を110Nmまで拡大したことで、従来のCEPSでは対応が難しかったより大型で重量のある車両にも適用が可能となる。
具体的には、通常デュアル・ピニオンやエントリー・レベルのラック・アシストEPSを必要とする車両まで対応範囲が広がった。
この技術革新により、自動車メーカーは様々な車種や市場において、性能、コスト、開発スピードのバランスを最適化できるようになる。ネクスティアの包括的なステアリング・ポートフォリオは、シングル・ピニオン、デュアル・ピニオン、ラック・アシストEPSの高出力バージョンを含み、多様な車両ニーズに対応可能だ。
さらに、同社のポートフォリオにはモジュラーEPS、高可用性EPS、ステア・バイ・ワイヤと後輪操舵などの先進技術も含まれている。これらの技術を組み合わせることで、自動車メーカーは性能、安全性、適応性を高めることができる。
ネクスティアの社長兼最高技術責任者のRobin Milavec氏は、「当社は自動車メーカーがモビリティの未来を予測し、それに適応できるよう支援している」と述べ、同社の技術革新が業界のリーダーシップを強化していることを強調した。
HO CEPSは4月23日に中国で開幕する「上海モーターショー2025」で初公開される予定だ。この新技術の導入により、ネクスティア社は自動車業界の変革を牽引し、より安全で環境に優しい次世代モビリティの実現に貢献していく。