花ほころぶ3月下旬、茨城県土浦市の旧車愛好会「バックヤードつくば」によるツーリングが行われ、スズキ『フロンテ』やフェラーリ『ディーノ』など40台近くの旧車などがワインディングロードを楽しんだ。
バックヤードつくばが長年、土浦市や水戸市で行ってきた旧車イベント「昭和のくるま大集合」がコロナ渦などで休止状態となっていたが、2023年に「特別編」として稲敷市などで復活。以来、春と秋に同様のミーテングを開催しており、今回は今後のイベントをより良いものにするため旧車仲間の親睦を深める目的でのツーリングとなった。
参加したのは360ccのフロンテや、観音開きのトヨタ『クラウン』、シングルナンバーの日産『サニー』バン、丸型2灯のいすゞ『ベレット』、スバル『アルシオーネ』、マツダ『サバンナRX-7』など40台近く。フェラーリディーノやフィアット『アバルト750』レコルトモンツァ ビアルベーロといった超希少車も加わり、中身の濃い集まりとなった。
コースは、土浦市内のショッピングセンターを出発し、筑波山の東側を走るフルーツラインを北進。途中、笠間芸術の森公園駐車場に集まってのミーティング後、さらにカントリーロードをドライブして道の駅かつらに至るという、変化のある約64km。
コースには2つの峠もあり、白煙を上げるホンダ『ステップバン』やふわりとロールするシトロエン『GS』、優雅なMG『YA』にトヨタ『センチュリー』、軽快なホンダ『S600』など、それぞれに特徴のある排気音を奏でながら駆け抜けて行った。今回はプライベートで参加したというモータージャーナリストの片岡英明さんは今や希少車となったホンダ『e』を持ち込み、「結構軽快で楽しいです」とにこやかだった。
主催したバックヤードつくばの石川敦美さんは、数ある愛車の中から4代目のトヨタ『クラウン』で参加。こちらも「ハードトップ2600スーパーサルーン」というレアなモデルだ。ドライブはトラブルもなく終了し、「皆さん笑顔で帰路に就き、喜んでいただいたようなので今後も続けていく予定です」と話していた。
尚、こうした車両が集まる「昭和のくるま大集合 特別編」は今年11月、江戸崎で開催予定という。