ドローンで離島に処方薬を配送、九州初のレベル4飛行 豊田通商が実証実験

豊田通商が九州初のドローンレベル4飛行の実証実験を行い離島に処方薬を配送
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豊田通商は、子会社の「そらいいな」が長崎県五島市玉之浦地区において、九州では初となるドローンのレベル4飛行(有人地帯における目視外飛行)による処方薬配送の実証実験を実施したと発表した。

そらいいなでは、2022年5月から五島市の二次離島へ医療用医薬品などの配送を、固定翼型ドローンを用いたレベル3飛行(無人地帯における目視外飛行)で行っている。しかし、この方法では事前に設定した無人地帯にパラシュートで荷物を投下するため、顧客が指定の場所まで荷物を取りに行く必要があった。

今後、家庭や医療機関の軒先といった有人地帯への直接配送を実現するにはレベル4飛行での対応が不可欠だ。しかし現在は、国土交通大臣から事前に飛行経路を特定した許可・承認を得ているため、配送先数の増加に応じて申請経路数も増加することとなり、社会実装に向けた課題がある。


《森脇稔》

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