ビー・エム・ダブリューは、BMW Motorradのスーパースポーツモーターサイクルの新型モデル『S 1000 RR』の注文受付を、全国のBMW Motorrad正規ディーラーで開始した。価格は268万8000円からとなっている。
S 1000 RRは2010年春より日本市場に投入され、真のスーパースポーツとして人気を博してきた。今回発表の新型モデルは、空力性能の大幅な向上が特徴だ。

新しいウィングレットと新設計のサイドパネルにより、RRの性能を再び大きく向上させている。特に注目すべきは、フロントフェアリングにある新しいウィングレットだ。これにより、300km/hでのダウンフォースが従来の17.1kgから23.1kgへと約35%増加している。
この空力性能の向上により、コーナリング速度の向上や、より大きな傾斜角でのライダーの自信向上、加速時のウィリー抑制などのポジティブな効果が期待できる。結果として、サーキット走行時のラップタイム短縮にもつながるという。
さらに、フロントホイール周辺のエリアにも改良が加えられた。新型S 1000 RRは、このエリアにブレーキ冷却ダクトを備えている。これにより、トラック使用中のブレーキ温度が低下し、より一貫したブレーキ圧を提供できるようになった。

新型S 1000 RRは、3つのカラースキームで提供される。ベーシックなブラックストームメタリック、スポーツスタイルのブルーストーンメタリック、そしてMパッケージとの組み合わせではライトホワイト/Mモータースポーツカラーが用意されている。
サーキット走行に特に適したスロットルコントロールを実現するため、Mショートストロークスロットルが採用された。回転角度が従来の72度から58度に変更され、特にサーキット走行において大きな利点を提供している。
この新型S 1000 RRは、日常走行からダイナミックなコーナリング、レーストラックでのスポーツ走行まで、あらゆる場面で優れたライディングダイナミクスを実現している。BMWは、この新モデルで再びスーパースポーツバイク市場でのリーダーシップを強化することを目指している。
