ポルシェ、AIで自動運転の「レアケース」検出を高度化

ポルシェがAIで自動運転の「レアケース」検出を高度化
  • ポルシェがAIで自動運転の「レアケース」検出を高度化

ポルシェエンジニアリングは、人工知能(AI)を活用して、自動運転で稀にしか発生しない特殊な交通状況「コーナーケース」を効率的に検出する新技術を開発したと発表した。

自動運転技術の進歩により、道路交通の安全性は向上しているが、現状では主に標準的な状況にのみ対応している。ポルシェの新技術は、AIを用いてコーナーケースの特定をより容易かつ確実にすることを目指している。

例えば、早朝の高速道路で、低い太陽光の中、平床トラックの後ろに乗用車が割り込むような状況がある。トラックの荷台に後ろ向きに積まれた車両を、割り込んだ車のカメラセンサーが対向車と誤認識し、自動ブレーキが作動しようとするケースだ。このような稀な状況にも対応できるよう、先進運転支援システム(ADAS)の学習が必要となる。


《森脇稔》

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