来たる1月21日、オンラインセミナー「EVサーマルマネジメントのトレンド~構成部材市場の将来展望~」が開催される。セミナーに登壇するのは、株式会社富士経済 モビリティ・ソリューション事業部 主任 大久保 治信 氏。
今回のセミナーは以下のテーマで進められる。
1. サーマルマネジメントシステム全体の市場トレンド
2. 基幹部品の市場トレンド
3. 放熱部材の市場トレンド
4. 今後の市場展望および市場変動要因
5. 質疑応答
講演の後には、参加者からの質疑応答の時間も用意されている。
熱を制するものが次世代車両を制す。と言われるほどEVを筆頭とする次世代車両にとって熱管理、サーマルマネジメントは重要市場と言える。EV減速・HEV回帰などの動きが見られる中、この市場の現状と将来はどうなるのか。
セミナーの見どころと合わせて大久保氏に聞いた。
EVサーマルマネジメント市場は2030年には5兆円規模に
――まず、サーマルマネジメント市場について現況を教えていただけますか?
大久保氏(以下同):私どもの調査では、サーマルマネジメント市場を「システム」「冷却・加温部材」「放熱部材」「断熱材・遮熱材・蓄熱材」という4つの構成要素に分けて考えています。
2024年の世界市場は、まだ見込み数値ではありますが、空調システムやバッテリー冷却システムなど「システム」の市場が7千億円以上、「冷却・加温部材」が1兆1千億円以上になるとみています。「冷却・加温部材」には、バッテリーの冷却プレートやウォーターポンプ、コンプレッサー、冷却液、バルブ、PTCヒーター、エアコン冷媒などが含まれます。
「放熱部材」は、放熱シートやギャップフィラー、グリースなどが、「断熱材・遮熱材・蓄熱材」には、断熱材、合わせガラスの中間膜、熱線遮蔽フィルムなどが含まれます。これらは合わせて2千億円ちょっととなるでしょう。サーマルマネジメント市場全体では、2兆円を突破すると見込んでいます。2030年には5兆6千億円以上の市場規模になると予想しています。
この調査は、主にEVを前提としたものから始まっていますが、現状のこの市場はまだ過渡期にあると思っています。
まだ過渡期にあり、トレンドは統合化
――過渡期として、どのような点で動きがあるのでしょうか。