LGエレクトロニクスは、世界的な試験・認証機関のTUVラインランド(テュフ)から、自動車向けサイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)認証のレベル3を取得したと発表した。
同社は、自動車技術におけるサイバーセキュリティ能力を一段と強化し、モビリティソリューション分野における主要サプライヤーとしての地位を固めている。サイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)認証のレベル3は最高レベルの認証であり、製品開発から製造、実用化に至るまでの全過程でセキュリティを確保するLGの取り組みを反映している。
CSMS認証は、ISO/SAE 21434規格およびUN R155規制への準拠を確認するもので、現在56の市場で自動車メーカーに義務付けられている。この認証プロセスには、セキュリティ対策やプロセスの脆弱性を特定するための模擬サイバー攻撃を含む包括的な評価が含まれる。LGがレベル2からレベル3へと認証レベルを上げたことは、厳格化するサイバーセキュリティ基準に対する同社の取り組みを示している。
LGは業界のベストプラクティスに沿って、Automotive SPICEとして知られる自動車ソフトウェアプロセス改善・能力判定フレームワークを採用している。これは欧州の有名自動車メーカーを含む自動車特別利益団体が開発したもので、車両ソフトウェア開発プロセスを評価・改善するための体系的なアプローチを提供する。LGはサイバーセキュリティに関する追加評価を含むAutomotive SPICEの拡張版の実装でも認められている。