パテント・リザルトは11月18日、自動車メーカー業界の特許を対象に、各社が保有する特許資産を質と量の両面から評価した『自動車メーカー業界 特許資産規模ランキング2024』をまとめた。集計の結果、1位:トヨタ自動車、2位:本田技研工業(ホンダ)、3位:マツダとなった。
ランキングでは、2023年4月1日から2024年3月末までの1年間に登録された特許を対象に、個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」を用いて評価し、企業ごとに総合得点を集計した。
1位:トヨタ自動車の注目度の高い特許としてパテント・リザルトは、「自動運転システムとユーザの操作の差異に起因する違和感を抑制する車両用の運転支援システム」や「シート状の電極要素を積層した構造により、構造効率が向上した二次電池」に関する技術を挙げる。
2位:本田技研工業の特許では「走行環境の変化に応じて、自動運転の制御モードを適切に切り替えることができる車両制御システム」や「燃焼室容積の縮小に基づく圧縮比の向上を図る内燃機関」に関する技術などの特許について注目度が高いという。
3位:マツダの注目度の高い特許には「曲率が大きくなる湾曲形状の保護フレームを備えた電動車両の後部構造」や「モータ回転数と連携して周波数が変化する合成音を出力する電動車両用の音生成装置」などに関する技術を挙げる。
4位:日産自動車は「逆止弁の作動を補助圧で促進する、車両用無段変速機の油圧供給装置」、5位:スバルは「エア式の工具駆動装置を用いて、被削材の穿孔や孔の内面仕上げ加工等の孔加工を行える工具駆動装置」が、注目度の高い特許として挙げられる。