TDKは11月19日、車載PoC(Power over Coaxial)用積層インダクタ「MLJ1005-Gシリーズ」の開発と量産開始を発表した。
近年、自動車業界では先進運転支援システム(ADAS)の普及が進んでいる。ADASは複数の車載カメラやセンサーを用いて周囲の状況をセンシングし、安全な運転をサポートしている。これらのカメラやセンサーとECU(電子制御ユニット)を接続する際、従来は信号線と電力線の2本のケーブルが必要だった。
PoCは、これらを1本の同軸ケーブルで実現する通信方式だ。車内配線の削減により、車両重量の軽量化と低燃費化が可能となる。さらに、二酸化炭素の排出抑制にもつながり、環境保護にも貢献する。