メルセデスベンツは、新型電動トラック『eActros 600』向けのEVパワートレインの生産をドイツ・マンハイム工場で開始した。
eActros 600には、マンハイム工場で製造される重要な部品「フロントボックス」が搭載される。フロントボックスは、複数の制御ユニット、高電圧部品、電動エアコンプレッサーを含む複雑な技術モジュールで、従来のディーゼルエンジンが占めていたスペースに配置される。1000以上の部品で構成されるこのモジュールは、トラックの運転に不可欠な多くの機能を担っている。
開発過程では、限られたスペースに多数の部品を収めることが大きな課題だったが、最終的に「層状構造」という手法で解決した。これにより、個々の部品を下から上へと積み上げる構造が実現した。