【株価】トヨタが4日ぶりに急反落、“石破ショック”で輸出関連株が売られる

株価に“石破ショック”
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30日の日経平均株価は前週末比1910円01銭安の3万7919円55銭と急反落。企業、投資家に対する課税強化策を打ち出していた石破茂氏が自民党総裁選で勝利したことを受け、外為市場で円相場が急伸。輸出関連株を中心に幅広い銘柄に売りが先行する展開となった。

先週末の引けにかけて高市早苗氏が勝利するとの観測から円安・株高・金利低下が進行した分、その反動が“石破ショック”として明白に現れた格好。ただ、総選挙を控え政策の修正があり得るとの見方から、下値では押し目買いが入った。

先週末のニューヨークダウは137ドル高の4万2313ドルと続伸。この日発表の米個人消費支出(PCE)物価指数がインフレの落ち着きを示したことで、米経済がソフトランディング(軟着陸)するとの見方が強まり、買いが優勢な展開。24日以来の高値を更新した。ハイテク株主体の米ナスダック市場は5日ぶりに反落。電気自動車(EV)のテスラは2.45%高。

外国為替市場で円相場は1ドル=141円台後半と先週末比で円高が急激に進行。自動車株は軒並み安となった。


《山口邦夫》

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