パワーエックス、水冷式電池モジュール製造ラインの試験稼働開始

水冷式電池モジュール(イメージ)
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パワーエックスは7月19日、岡山県玉野市の自社工場「Power Base」において、水冷式電池モジュール製造ラインの試験稼働を開始した。

本工場で製造される電池モジュールは、安全性と耐久性に優れたリン酸鉄リチウムイオン電池セルを採用し、冷却に水冷方式を用いることで、高出力化を実現している。

この水冷式電池モジュールは、2025年半ばから電気運搬船などの船舶用途で量産する予定である。さらに、定置用蓄電システムやトラックやバスなどのモビリティ分野での活用も検討している。

自社工場内の製造ラインは、ロボットやローカル5Gなどの高度なファクトリーオートメーションを導入している。これにより、高品質な電池モジュールを効率的に製造し、製造コストを抑えている。さらに、工場内では、電池セルの運搬や完成品の保管に無人搬送車(AGV)や自動搬送倉庫を使用することで、製造プロセスの効率化を図ると共に従業員にとっても働きやすい環境を整えている。

パワーエックスは水冷電池モジュール製造ラインに加え、自社工場での蓄電池型超急速EV充電器の製造、及び岡山県玉野市内の提携工場での大型定置用蓄電池の量産をすでに開始している。これらの取り組みを通じて、「自然エネルギーの爆発的普及」というミッションを実現すべく、全国の顧客にに高品質な蓄電池製品を提供していく考えだ。


《小崎未来@DAYS》

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