フォルクスワーゲングループは6月7日、「エリ(Elli)」という充電およびエネルギーブランドを立ち上げ、新たな事業分野に参入すると発表した。
エリは、バリューチェーンに沿ってパートナーと協力し、大規模な定置型貯蔵システムを開発、構築、運営する予定。将来的には、エリの産業用エネルギー貯蔵システムが顧客への供給や電力市場でのアービトラージ取引に使用される。このようにして、エリはスマートエネルギー企業への変革を推進し、電力網の安定化と効率向上に貢献していく。最初のエリのバッテリー貯蔵プロジェクトは、早ければ2025年にも設置される見込みだ。
エリのプロジェクトパイプラインの中で最大のものは、現在350MWの容量と700MWhの貯蔵容量を持つ。このようなプロジェクトは、現在ドイツに設置されている総貯蔵容量約1GWhをほぼ倍増させることになる。