ルネサス エレクトロニクスは、電気自動車(EV)向けのパワー半導体需要の増加に対応するため、甲府工場(山梨県甲斐市)の稼働を開始した。
甲府工場は、ルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリングの傘下で、150mmおよび200mmウェハ対応の生産ラインを持っていたが、2014年に稼働を停止していた。しかし、脱炭素化社会への移行とパワー半導体の需要増に伴い、ルネサスは甲府工場を300mmウェハ対応のパワー半導体専用ラインとして再稼働させることを決定した。
2022年5月の決定後、ルネサスは900億円の設備投資を行い、2024年4月1日に開所式を迎えた。甲府工場では、IGBTを中心としたパワー半導体の量産を2025年から開始し、生産能力を現在の2倍に増強する予定だ。