ダイムラートラックは12月18日、メルセデスベンツの特殊トラックの『ウニモグ』(Mercedes-Benz Unimog)に水素エンジンを搭載したプロトタイプが、実用性を探る目的で走行テストを開始した、と発表した。
ウニモグの特長は、作業用アタッチメントを交換すれば、何種類もの作業を1台のウニモグで行える点にある。また、オフロード走破性能にも優れており、道なき道を行く多目的作業用トラックとして知られている。
ウニモグのプロトタイプは、水素エンジンが厳しい条件での使用に耐えるパワートレインとして、有効かどうかを研究するための試験車両だ。ドイツの高速道路「アウトバーン」の廃止された区間で、路肩の草刈りや加速性能、水素スタンドでの水素補給時のデータなどを収集した。このデータは、今後の車両開発に活用されるという。低温かつ多様な地形での実用テストは、現在進行中の開発プロジェクトにおける重要なステップとなる。このプロジェクトでは、18のパートナーが水素エンジンを共同研究している。