東京ガスは7月13日、「千住水素ステーション」(東京都荒川区)で、AEM(陰イオン交換膜)水電解装置を使った二酸化炭素(CO2)フリー水素の製造を国内で初めて開始したと発表した。
千住水素ステーションは、2016年の営業開始以来、敷地内で都市ガスから製造した水素を燃料電池車に供給してきた。今回、非化石証書が付与された実質再生可能エネルギー100%の電気に切り替えるとともに、今回、エナプター製AEM水電解装置を導入することで、CO2フリー水素を製造する。
燃料電池車は走行中のCO2排出量はゼロで、燃料となる水素もCO2排出量ゼロにすることで、カーボンニュートラル社会の実現につなげる。
AEM水電解装置は新しい技術で、採用実例がまだ多くないものの、構造がシンプルで、小型のモジュールを組み合わせることによって水素製造量を柔軟に調整可能。スペースが限られる場所にも導入でき、セル部材に用いる材料の選択肢が広く、セルスタックの低コスト化が可能。