グラフィットは、特定小型原動機付自転車(特定原付)に対応する、自転車スタイルの電動モビリティを2024年内に一般向けに発売すると発表した。
グラフィットは、自転車、バイク、両者を掛け合わせたハイブリッド走行と、1台で3台分の役割を果たすペダル付き原動機付自転車「ハイブリッドバイク GFRシリーズ」を開発・販売してきた。しかし、道路交通法上の特定原付は加速装置に人力の装置も含んでおり、20km/hを超える速度で進行できないものとなっており、ハイブリッドバイクは特定原付に該当しない。
7月以降、特定原付に対応する電動キックボードが数多く市場に登場しているが、「電動キックボードは転倒しやすそうで危険ではないか?」と危惧する声も多い。そこでグラフィットは、特定原付に対応する新しい電動モビリティとして「電動サイクル」を提唱し、「HELLO CYCLING」での導入に向けシェアリング用電動サイクルの開発を開始した。
電動サイクルは、一般原付区分で販売しているGFRシリーズをベースにしており、見た目はほぼ自転車。ペダルの役目は単に足を置くステップであり、漕ぐことはできず、スロットル操作のみの設計となっている。しかし、多くの人が慣れている自転車に近い容易な乗車姿勢を確保でき、操作への不安を軽減。また電動キックボードに比べ大径タイヤであるため、段差超えの際にも姿勢を崩すこともなく安定して走行できるなど、メリットは大きい。
電動サイクルは当初、シェアリングサービス「ハローサイクリング」での導入に向けて開発を進めていたが、多くの人から「個人用としても販売してほしい」との声が集まり、一般販売向け電動サイクルを開発することを決定。2024年内に販売を開始予定とし、車両カラーは、投票による人気カラーを参考に決定する。