電動化に対応したベアリングでCO2排出量削減に貢献するNTN…人とくるまのテクノロジー展2023

NTNブース(人とくるまのテクノロジー展2023)
  • NTNブース(人とくるまのテクノロジー展2023)
  • 高効率固定式等速ジョイント「CFJ」
  • 「スフェリカルグルーブ構造」がトルク損失を50%以上低減
  • ハの字型のトラック
  • 駆動系の電動化対応ソリューション
  • NTNが強みを持つベアリング(軸受)
  • 絶縁被膜付き軸受
  • セラミック玉絶縁軸受

5月24日にパシフィコ横浜で開幕した「人とくるまのテクノロジー展2023」には、自動車メーカーからサプライヤーまで合計499社が出展した。

クルマや産業機械向けの軸受(ベアリング)メーカーであるNTNのブースでは、駆動と伝達領域の製品ラインナップに注目した。

◆トルク損失を50%低減する等速ジョイント

加速するモビリティの電動化に応じて、NTNでもBEVやPHEVを対象としたソリューションの展示が目立った。伝達領域では、高効率固定式等速ジョイント「CFJ」の展示やプレゼンテーションに力を入れていた。

エンジンやモーターからの力をホイールに伝えるドライブシャフトには、常に無駄なく一定の速度で回転し、スムーズにトルクを伝えることが求められる。ところが、作動角が大きくなるとロスが発生する。角度がついた状態でトルクを入力すると、等速ジョイントの中にある金属球(ボール)が外に飛び出そうとする力が内部的に発生し摩擦が生まれるためである。

NTNは、ジョイント内部にあるボールの転動溝(トラック)を独自の「スフェリカルグルーブ構造」にすることでこの損失を50%以上低減した。


《石川徹》

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