CASEカオスマップ2023「自動運転編」…各地域の主力プレイヤーと動向

CASEカオスマップ2023「自動運転編」
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目まぐるしく移り変わる自動車業界。「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェアリング/モビリティサービス)」「Electric(電動化)」の各領域について、各主要構成要素をリージョン別に区分し、主要プレイヤーを一覧化したカオスマップと共にトレンドや動向を解説する。

第二弾となる今回は、「Autonomous(自動運転)」にスポットライトを当てる。自動運転技術が世界的に普及しつつあるなか、日本・米国・欧州・中国の各地域別に主要プレイヤーの動向を取り上げ、自動運転トレンドのスナップショットを撮るようなイメージで現状を整理していく。

地域別の主力プレイヤーやその動向

●日本:自動車メーカーをはじめ、ソフトウェア事業者、地図データ事業者、MaaS事業者などが自動運転開発に取り組む

日本の自動車メーカーは、精密なエンジニアリングと高い安全基準で知られている。トヨタ、ホンダ、日産、マツダ、スバル、三菱自動車などの伝統的な大手自動車メーカーは、「安心安全の向上」という文脈で、早くから先進運転支援システム(ADAS)の開発に力を入れてきた。

トヨタはロボット工学・ソフトウェア・人工知能(AI)に莫大な投資を行い、自動運転車の開発に取り組んでいる。トヨタは自動運転に「ショーファー(自動運転)」と「ガーディアン(高度安全運転支援)」という2つのモードを用意し、 「ショーファー(自動運転)」ではドライバーに代わって運転操作をするシステムの開発(最終的には自動運転レベル4以上)を目指し、「ガーディアン(高度安全運転支援)」では文字通りドライバーの“支援”を高度に行うことを主眼とし、2つのスタンスから自動運転の開発を進める。


《原西修三》

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