公道を走れるようになったオフロード車両:ポラリス レンジャー…オートモビルカウンシル2023

ポラリス・レンジャー(オートモビルカウンシル2023)
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ヘリテージカーだけがエキゾチックなのではない。リクエーショナルビークを取り扱うホワイトハウスグループのTCLは、“サイドバイサイド”ATVのポラリスレンジャー』公道仕様をオートモビルカウンシル2023(幕張メッセ)に持ち込んだ。

ATVはAll Terrain Vehicle:全地形対応車の頭文字。一般的なクロスカントリー車より小型軽量で、泥濘地、急傾斜地、浸水地などあらゆる地形を想定する。ORV(Off Road Vehicle)、ROV(Recreationa Off-highway Vehicle)などとも呼ばれ、日本の媒体ではバギーと書かれることもある。サイドバイサイドはそれらのうち座席が横2人以上に設定されているタイプを指す。

ポラリスは本社を米ミネソタ州に置き、 スノーモービルやATV、 大型自動二輪、ボートなどパワースポーツでは世界有数のメーカーだ。オートバイのインディアンは傘下になる。一時期日本の富士重工業(現スバル)と協業していた。

ポラリスのオフロード車両は、40年近い経験による品質と信頼性から定評があり、警察・消防・軍用車両などの公用車から、農林畜産・商用ユーティリティ・レクレーショナル・オフロードレース車両まで、世界中に提供している。

日本国内でも多くのレジャー施設に導入され、三重県にある日本最大級のレジャー施設「ヴィソン」でTCLが運営する「ホワイトハウスヴィレッジ・バギーパーク」で大自然を駆け抜けるアクティビティ車両として活躍している。TCLでは年間100台ほどを扱っているという。

公用車としての例は、2020年4月に東京消防庁即応対処部隊へレンジャーが納入されている。 情報収集や救助活動の初動対応、後続隊の進入路確保のための車両として配備された。21年7月の静岡県熱海市伊豆山土石流災害では、従来の消防車両では走行不能な急勾配や瓦礫、狭小路やぬかるんだ道などで活躍した。

TCLでは2022年12月に、このレンジャーのコンシューマー向け公道仕様量産モデル「レンジャーXP1000TR」の販売を開始した。悪路だけでなく公道を走れるATVとして需要が見込まれる。本体販売価格は596万2000円。なお運転免許は大型特殊自動車免許が必要だ。普通免許を所持していれば教習所での6コマの技能講習ですむ。

《高木啓》

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