岩谷産業とサミーリミテッドはFC EXPO 2023にて分割モジュール式水素圧縮パッケージを展示していた。
このシステムは水電解装置、圧縮機、蓄圧器、ディスペンサーをモジュール化し組み合わせることで水素ステーションの基本部分を構成することができる。他に必要なのはAC200Vの電源と水素の原料となる水と冷却水、エアコンプレッサー、必要に応じて貯蔵タンクなどだ。現状では、充填圧力が35MPa、水素供給能力が100Nm3/日未満と比較的小規模なため『MIRAI』などのFCEVではなくフォークリフトなどが対象となる。
第2種製造設備として設置が可能で、移動式への対応も検討しているという。モジュール一式のサイズは横8m、奥行き2m、高さ2.7mとなっている。倉庫や事業者などで水素フォークリフトを運用しているところ、もしくはこれから運用を検討しているところで、水素供給をどうするか考えているならソリューションのひとつになる。