神戸製鋼所の「グリーンアルミニウム原料」のアルミ板材、日産車に順次適用

クルマのライフサイクル
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  • トヨタが2022年スーパー耐久に参戦した水素カローラのサスペンションメンバーにKobenable Steelが使用された。

日産自動車神戸製鋼は12月19日、神戸製鋼所の低CO2高炉鋼材「Kobenable Steel」およびグリーンアルミニウム原料を用いたアルミ板材を2023年1月以降、日産車へ順次適用していくことを発表した。なお、Kobenable Steelの量産車への採用は初となる。

日産は、2050年までに製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルを実現することを目指している。車両重量の約60%は鉄部品、約10%はアルミ部品によって構成されていることから、グリーンスチールやグリーンアルミニウムの採用は、ライフサイクルの一部である部品製造時のCO2排出量を削減していく上で有効な取り組みとなる。

そのため、両社は、従来製品と同等の高品質を実現しながら、製造時のCO2排出量を大幅に削減する神戸製鋼の低CO2高炉鋼材Kobenable Steelと、グリーンアルミニウム原料を用いたアルミ板材を日産車に適用することを決定した。今回適用される低CO2高炉鋼材は、製造時のCO2排出量をマスバランス方式により100%削減した「Kobenable Premier」。具体的な使用量については、今後協議して決定する予定だ。


《纐纈敏也@DAYS》

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