ホンダ史上最強のSUV『パイロット』新型、285馬力V6搭載…12月米国発売へ

新型『CR-V』などと共通する最新のホンダSUVフェイス

オフロード仕様の「トレイルスポーツ」設定

オフロード向けにチューニングされた足回り

ホンダ・パイロット 新型
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ホンダの米国部門は11月22日、ミドルクラスSUV『パイロット』(Honda Pilot)の新型を12月12日、米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、3万9150ドル(約545万円)だ。

◆新型『CR-V』などと共通する最新のホンダSUVフェイス

従来型パイロットは3世代目モデルで2015年、シカゴモーターショー2015で初公開された。『CR-V』をひと回り大型化したボディを持つ北米専用の中型SUVだ。このパイロットが7年ぶりにモデルチェンジを行い、4世代目となる新型が登場した。

新型はホンダ史上、最大かつ最強のSUVになる。新型のボディサイズは、全長5077mm、全幅1994mm、全高1803mm、ホイールベース2890mmだ。フロントマスクは、新型『CR-V』などと共通する最新のホンダSUVフェイスとした。

パワートレインは、3.5リットルV型6気筒ガソリン自然吸気エンジンだ。最大出力は285hp/6100rpm、最大トルクは36.2kgm/5000rpmを発生する。トランスミッションは、10速ATを組み合わせている。

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◆オフロード仕様の「トレイルスポーツ」設定

新型パイロットには、「トレイルスポーツ」が設定される。ホンダの米国向けSUVやピックアップトラックに、オフロード仕様車として設定される新シリーズが、トレイルスポーツだ。第一弾には、『パスポート』が選ばれた。これに続くトレイルスポーツの第二弾モデルが、パイロットになる。

『パイロット・トレイルスポーツ』には、専用ブルーの「Diffused Sky Blue」のボディカラーを用意する。室内には、専用のオレンジ色のコントラストステッチや 「TrailSport」のロゴが刺繍されたヘッドレストを装備した。専用デザインを採用したオールシーズンフロアマットは、雪や泥からカーペットを保護する機能を発揮する。スライディングパノラミックサンルーフが標準装備されている。

新開発の「TrailWatch」カメラシステムは、4つのカメラを使用して、ドライバーから見えない障害物の回避を支援する。トレイルモードでおよそ24km/h以下の速度で走行している場合、前面のカメラが自動的にオンになり、速度が24km/hを超えるとオフになる。TrailWatch は、車速がおよそ19km/hを下回ると自動的に再起動する。

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◆オフロード向けにチューニングされた足回り

オフロード用にチューニングされたサスペンションを専用装備した。最低地上高は約25mm引き上げられており、アプローチ、ディパーチャー、ランプブレークオーバーの各アングルの性能を向上させた。スタビライザーバーをはじめ、スプリングレートとダンパーバルブのチューニングも専用とした。

パイロット・トレイルスポーツは、オフロードでのトラクション性能を向上させるオールテレーンタイヤと、車体を保護するスキッドプレートを備えた初のホンダSUVになる。コンチネンタル製のオールテレーンタイヤは、265/60R18サイズ。砂や泥、岩の多い地形、雪上での性能を追求している。専用の18インチアルミホイールは、オフロードでの損傷からホイールを保護するデザインとしている。

スチール製のスキッドプレートは、ホンダパワースポーツのエンジニアと共同開発された。これにより、オフロード走行時、オイルパンやトランスミッション、燃料タンクを保護する。

AWDシステムも強化された。トレイルモードでは、「トレイルトルクロジック」オフロードシステムが、「i-VTM4」トルクベクタリング全輪駆動システムのエンジントルクを、最適に配分する。同時に、フロントのブレーキにブレーキベクタリングを行い、ホイールスピンを低減させる。

トレイルトルクロジックは、リアアクスルに送られるパワーも制御する。たとえば、厳しいオフロードを登る場合、タイヤが一時的に地面との接触を失う可能性がある。この時、パワーは、最も牽引力のあるタイヤに伝達される。トラクションのマネジメントを強化し、オフロードをスムーズに進むために、全体の25%のトルクが牽引力のないホイールに送られ、タイヤが地面に接触するとすぐに、駆動力が伝達されるようにした、としている。

《森脇稔》

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