中百舌鳥(なかもず)駅(堺市北区)と和泉中央駅(大阪府和泉市)を結ぶ泉北高速鉄道線を運営する泉北高速鉄道は11月11日、通勤用の新型車両「9300系」を2023年夏に導入すると発表した。
泉北高速鉄道の自社車両としては、2017年1月に登場した『泉北ライナー』用12000系以来の新型車両で、通勤用車両としては2007年4月に登場した7020系以来となる。
南海電気鉄道(南海)の8300系をベースにした車両で、前照灯や車内照明など、すべての灯具にLEDを採用することで、従来の3000系と比べて消費電力を50%程度低減する省エネ車となる。
9300系のインテリア。木目調をベースとして落ち着きとやすらぎの空間を演出。シートカラーは既存車両に合わせられ、車内照明はすべてLED化される。窓には複層ガラスが採り入れられ保温・遮熱性を向上。シート、吊り手、手すり、窓などには抗ウイルス・抗菌加工が施される。液晶ディスプレイ式の車内情報装置は4か国語対応。4両編成2本計8両が導入される計画で、泉北高速鉄道線のほか、南海高野線難波~中百舌鳥間でも運用される。
優先座席は他のシートと異なるカラーとし、一般座席との違いを明確にする。ベビーカーやキャリーバッグの利用者向けに設けられる多目的スペース。