自動車大手の中間決算総括、6社が利益予想を上方修正---トヨタを除く[新聞ウォッチ]

トヨタの決算発表会見(11月1日)
  • トヨタの決算発表会見(11月1日)
  • 日産の決算発表会見(11月9日)
  • マツダのアラバマ工場で生産が開始された2023年型CX-50(2022年1月)
  • 「ゲゲゲ忌2022水木しげる生誕100周年記念乗車券」。記念乗車券は京王バスの切符がセットとなっている。

2022年9月中間決算発表がピークを迎えた。このうち、国内の自動車大手メーカーもマツダが最後に発表したことで、7社の中間決算が出そろった。

きょうの読売や朝日などが、その自動車大手7社の中間決算を総括した記事を経済面で取り上げている。それによると、一時1ドル=150円台に下落するなど、歴史的な円安が追い風となり、全社が大幅な増収となった。が、ロシアのウクライナ侵攻などを背景に原材料価格の高騰を受けて、トヨタ自動車とホンダ、日産自動車の3社が減益。

一方、23年3月期の見通しでは、純利益の予想について「半年先も見通せない」と慎重なトヨタを除き、スバルやスズキ、マツダなど6社が上方修正した。日経によると、各社の引き上げ額の合計が約2500億円にのぼるという。

きょうの各紙の見出しも、読売は「車増収円安底上げ」、朝日も「車大手円安が追い風、6社が3月期予想を上方修正」。産経は「自動車大手円安で増収、9月中間、減産の影響カバー」。そして日経は「車6社計2500億円上振れ、円安で原材料高を吸収」としている。

ただ、今期の予想については「生産の足かせとなる半導体不足が長引いているほか、世界経済の先行き次第では販売にも影響が出るおそれがある」(朝日)。「米国などで景気の先行き不透明感が強まり、需要減少などリスク要因も浮かんでいる」(日経)などとも伝えている。岸田政権は、春闘での「賃上げ」を強く要請しており、「円安はプラス」という神話も今は昔のように、紙面によってはその予防線を張るような論調も目立つ。

2022年11月11日付

●アップルに是正要求、経産省方針、アマゾンも、アプリ価格など(読売・1面)

●トヨタ、NTTなど8社、次世代半導体新会社、国産化技術確立へ(読売・9面)

●円急騰141円台、米物価上昇8%割る(読売・2面)

●車増収円安底上げ、大手7社、9月中間 半導体不足販売伸び悩みも(読売・8面)

●米中間選定まらぬ勝敗、上院接戦決定来月か(毎日・1面)

●マツダ、露の生産事業撤退(毎日・9面)

●水木しげるさん生誕100周年、京王電鉄が記念切符(毎日・23面)

●中国新車販売6.9%増、10月「ゼロコロナ」で伸び減速(産経・10面)

●東名事故死者4人に、厚木IC付近渋滞で追突か(東京・28面)

●市街地爆走あの熱狂帰ってきた、WRC「ラリージャパン」開幕(東京・29面)

●行くぜ三宅島、3年ぶりバイクレースあす復活(東京・30面)

●電動キックボード、自賠責に専用区分、金融庁方針、24年にも(日経・2面)

●スカイマーク試練の再上場、来月14日、時価総額700億円想定、新鋭機、10機以上導入へ(日経・13面)

●北京自動車ショー、年内開催中止(日経・13面)

●ブリヂストン、上方修正、今期純利益34%減、SUV向け好調(日経・19面)

《福田俊之》

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