マツダ CX-60、ジェイテクトの電子制御カップリングとステアリングコラムを採用

マツダ CX-60
  • マツダ CX-60
  • 左:FRベース4WD車両向け 電子制御カップリング(ITCC)、右:富士機工 軽量・コンパクト 電動チルト・テレスコ付きステアリングコラム
  • 従来品と開発品のITCC搭載位置比較
  • 従来品と開発品のITCC構造比較
  • マツダ CX-60
  • ステアリングコラム搭載位置
  • 従来品と開発品のEA構造の比較
  • チルト構造の比較

ジェイテクトは10月11日、FRベース4WD車両向け電子制御カップリング(ITCC)および軽量・コンパクト 電動チルト・テレスコ付きステアリングコラムを新たに開発、マツダの新型クロスオーバーSUV『CX-60』に採用されたと発表した。

●ITCC:電子制御カップリング

ITCCは、電子制御によって前後輪の駆動力を路面状況や車速に応じて連続的に変化させ伝達し、優れた運動性能と高い燃費性能の両立に貢献する。今回、マツダが提唱する「人馬一体」の走りに応えるべく、FRベース4WD車両向けのITCCを新たに開発した。

開発品は、従来のFFベース車両への搭載を前提としたITCC構造から、トランスミッション・リアプロペラシャフト間を直結する貫通シャフト構造へ変更。FRベース車両へのITCC搭載を可能にさせると同時に、トランスファー内レイアウトに合わせた小径化により、省スペース化と従来比約10%の軽量化を実現し、燃費効率向上に貢献している。

加えて、温度センサーにより走行中のトランスファー内の温度変化に応じた電流制御を可能とし、トルク精度向上に貢献している。また、ITCCユニット内には燃費・耐久性に優れた摩擦材を有するクラッチを採用。燃費効率向上と4WDとしての走りの両立を実現している。


《纐纈敏也@DAYS》

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