アキレスは、新開発の「導電性表皮材」がトヨタ『クラウン』新型の除電スタビライジングプラスシート(運転席)に採用されたことを発表した。
導電性表皮材は、運転席のシートに用いることで、ドライバーと周辺に溜まっている静電気をボディ全体に分散させて帯電量を軽減。本製品の静電気軽減機能が安定した車両挙動に貢献するとともに、より疲れにくく、気持ちのいいドライビングに寄与する。今回の採用は2021年の『カローラ』の5000万台記念仕様に続くものだ。
靴の製造・販売で知られるアキレスだが、静電気対策技術も定評があり、製造現場の設備資材・包装材・機器、半導体ウエハーや電子デバイス向けの静電気対策品に活用されている。また、車両用シートの表皮材についても多くのノウハウを有しており、この静電気対策技術を応用し、さらにトヨタ自動車の協力を得て「導電性表皮材」の開発を推進。「除電スタビライジングプラスシート」として結実した。
アキレスでは、本技術・製品のさらなる進展と拡販を図り、今後も保有技術を活かして、人と環境にやさしく快適な生活空間を創造する企業を目指していく。