1960年代の街角を彩ったクルマ、日本車&珍車

『60年代 街角で見たクルマたち』増補二訂版
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『60年代 街角で見たクルマたち 増補二訂版』
日本車・珍車編
監修:高島鎮雄
著者:浅井貞彦
発行:三樹書房
定価:3080円
ISBN978-4-89522-778-0

1960年代前後の街並とともに写るクルマたちを、著者撮影の1万5000余コマのフィルムから厳選した写真集がこの本だ。

今日では“名車”や“希少車”とも呼ばれるクルマが、現役で活躍している様子を、長年にわたり撮りためた膨大な写真からメーカー別に分類。車両紹介のほか、撮影された場所の情報なども掲載して解説しているので史料性も充分な写真集といえる。

街中の写真であるから、メーカーカタログの様なきれいさや、オリジナルではないものもあるが、それが当時の雰囲気や流行を映し出していて興味深い。さらに、偶然通りがかったところに停まっていた改造車(映画撮影車など)が掲載れているのも面白い。

また、珍車編としては東欧や豪州のクルマ達、例えば「モスクヴィッチ」や「タトラ」なども紹介。当時はこういった国のクルマ達も多く走っていたのである。果たしていま、このクルマ達はどうなってしまったのだろうか。

なお、2012年刊行の同書に、新たに約30点の写真を追加、巻頭口絵には当時のレーシングカー等を撮影した貴重な写真を新規に収録して刊行する増補二訂版。


第2弾

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《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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