マツダ、コネクティッドサービスの無料期間が10年に! CX-60 専用プランも登場

マツダコネクティッドサービスが10年間に延長。9月発売予定のCX-60には専用プランも用意
  • マツダコネクティッドサービスが10年間に延長。9月発売予定のCX-60には専用プランも用意
  • 「MyMazda」アプリ
  • CX-60にもコネクティッドサービスの新プランが採用される
  • CX-60にもコネクティッドサービスの新プランが採用される
  • コネクティッドサービス新プランの概要
  • 新プランの考え方と概要。保有年数が8~9年に延びていることが10年延長に背景にある
  • 14万台にもおよぶ従来のユーザーにも10年間無料は適用される
  • 新プランの概要

マツダは6月30日、現在提供中のコネクティッドサービス全体の料金体系を見直し、「安心・安全」に関わる機能の無料期間を3年間から10年間に延長すると発表した。すでに同サービスを利用している人に対しても、「MyMazda」アプリの更新によって遡って適用となる。

◆より多くのユーザーに安心・安全を届けるため無料期間を延長

マツダは誰もが自分の意思で運転することができ、自由な移動ができるクルマ作りを信念としてきた。クルマを思い通りに操ることで得られるワクワク感や楽しさは、運転する人も周りの人もすべての人の安心・安全につながる。その考え方が根底にあるからこそ、マツダが目指す“走る歓び”の提供につながっているのだ。

ものづくりの領域でマツダは、人間中心のクルマ作りを行ってきており、それはドライビングポジションや、人の認知のサポートを中心に考えた安全技術、操作に対して違和感なく反応する人馬一体の走りに反映されてきた。一方、ソフトの面においては、ユーザーのカーライフ全般での安心・安全を支えるのが使命と考え、その考え方が今回のコネクティッドプランの提供につながったというわけだ。

新プランではより多くのユーザーに安心・安全を届け、ユーザーの使い方に応じて好きな時に利用できること、この2つを目的としているのが最大のポイントとなる。そのために提供するのが10年間無料という新プランなのだ。この期間を決定した背景には、自家用車の保有期間がここ10年で8~9年で推移していること、さらにコネクテッドサービスが使われた緊急通報の6割以上が事故関連に関する情報だったことがある。

なお、この“10年間無料”というプランは車両に依存しているものであり、所有者が変わってもそのまま継続されるとのことだ。また、ここで提供されるソフトウェアのアップデートに地図データの更新費用は含まれないが、地図データのアップデート利用権を購入することで通信費用も含めて利用が可能となる。

◆新プランでは『基本サービス』『安心・安全』『快適・楽しむ』を提供

新プランで提供される内容は大きく3つのカテゴリーに分けられる。

まず10年間にわたって無料で利用できるのが、ソフトウェアのアップデートの他、リコール通知(※21年10月以降生産のマツダ『CX-30』が対象)に対応する『基本サービス』と、『安心・安全』に関わるエマージェンシーコールやアドバイスコール、コンディションモニター、バッテリーケア、バーグラアラーム通知だ。

続いて『快適・楽しむ』のカテゴリーに入る、目的地送信やカーファインダー、リモートモニター、リモートコントロール、うっかり通知、EVサポート(※『MX-30EV』や、今後発売予定の『CX-60PHEV』で利用可能)は、最初の3年間が無料で、それを経過した4年目以降も継続する場合は「コンフォートプラン」として月額220円/年額2420円(税込)で利用できる。6月24日より予約受注を開始した『CX-60』専用のプランも用意された。

安心』のカテゴリーでは「見守りプラン」として、警備会社「ALSOK」と提携したマイカーケアとドライバーケアが月額330円/年額3630円(税込)で利用可能。また、『快適』のカテゴリーでは「リモートエンジンスタート」が月額220円/年額2420円(税込)で利用できる。このプランは7月中旬に開設予定の「マツダコネクティッドサービスプラス」で契約期間中のサブスクリプションとしていつでも申し込みできるようになる。

なお、リモートエンジンスタートについては、条例によって長時間のアイドリングを規制している地域もあるが、クルマとして特別な対応はしておらず、ユーザーの個別対応に依存するとした。これは「カーナビ等を使ってエリアを規制できるのではないか」との質問に対するマツダの答え。

◆対応車の9割がサービスを利用。7月下旬には専用ウェブサイトも開設

この新プランはすでに4月15日よりサービスを提供しており、特に10年間にわたって無料で使えるようになったことでユーザーからは概ね好評な反応を得ているという。

現状では9割の14万2000台のユーザーにコネクティッドサービスが利用されているものの、3割強のユーザーが旧プランのままだという。マツダとしては「MyMazda」アプリ以外にも、7月下旬には専用Webサイトを開設し、新プランへの同意を得た上ですべてのユーザーに利用してもらいたい考えだ。

そして、この新プランの根底にあるのが「MAZDA PROACTIVE SAFETY」の考え方だ。危険な状態になってから対処するのではなく、「人」を安全技術の中心に据え、事故や危険につながるもっと前の段階から安全について考え、設計するというものだ。

これまでマツダはクルマとしての基本安全技術をベースとして、i-ACTIVSENSEによる先進安全技術を採用し、近い将来は「MAZDA CO-PILOT CONCEPT」によって人の状態からもアプローチしていく計画だ。これによって、ドライバーだけでなく、周辺に対する安全・安全をもたらそうというわけだ。

◆CX-60では「ドライバー異常対応システム(DEA)」に対応

中でもCX-60から導入する「ドライバー異常対応システム(DEA)」は、重大事故につながりやすい眠気や居眠り、ドライバーの発作・急病など体調急変に対応することができるものとして注目したい。具体的には常にモニターがドライバーを監視し、運転できないと判断した際は迅速に減速停止に移行し、コネクティッドサービスとの連携によって「マツダエマージェンシーコール」によって緊急通報を行うこととなる。

ここで使われるマツダエマージェンシーコールは、新プランによって10年間無料で使えるサービスとなった。ドライバーが「SOSボタン」を押すか、あるいはエアバッグの作動などによる自動発報をきっかけとして救援・救護できる。オペレーターが仲介し、警察や救急への連絡や、ロードサービスやマツダ販売店への連絡なども受け持つ。

また、MX-30EVやCX-60PHEVで提供される「バッテリーケアアドバイス」では、バッテリー寿命の変化をコネクティッドサービスを活用して販売店が把握し、点検入庫時にアドバイスシートを活用してバッテリーに優しい使い方をアドバイス。さらに「MyMazda」アプリを介してユーザーの使い方に沿ったバッテリーケア通知も行うという。これによってバッテリー劣化を抑制し、航続距離の長さを維持することで快適なカーライフに貢献する。

そして、マツダはコネクティッド技術の活用により、EV/PHEVの駆動用バッテリー劣化状況を収集し、それをユーザーが使う機構や地域性、走り方、充電方法などを加味したビッグデータとして分析。これらを次期モデルの開発に活用していき、今後のEV性能の向上につなげていく。


【全商品 】広島県特産品 広島レモン レモスコ60g×3本セット
¥1,400 (¥8 / g)
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《会田肇》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集