小田急「ゼロカーボンロマンスカー」スタート…CO2排出量が実質ゼロ

特急ロマンスカー・GSE(70000形)
  • 特急ロマンスカー・GSE(70000形)
  • 2021年10月から2022年2月まで先行して「ゼロカーボンロマンスカー」として運行された50000形VSE。
  • 「超過削減量」の概念。CO2の削減義務量を超える削減実績に達した場合、その分の売却が可能になる。
  • 超過削減量の買い手は、その分を削減義務量に充当することができ、環境価値が高い「再エネ電力」を使用したものと見做される。
  • 「ゼロカーボンロマンスカー」には車内にこのようなロゴが掲出される。
  • 小田急グループが目指す2050年の社会

小田急電鉄(小田急)は4月1日、特急ロマンスカーの「カーボン・オフセット」運行を開始した。

「カーボン・オフセット」とは、排出した二酸化炭素(CO2)の影響を相殺(オフセット)するという概念で、小田急ではCO2の排出削減量が削減義務率を上回る「超過削減量」が発生した場合、それを他の事業者と取引できる東京都のキャップアンドトレード制度(C&T制度)を活用。2010年度から2014年度まで小田急百貨店新宿店本館ビルを含む7拠点で創出された4万3188tの超過削減量をロマンスカーが排出する年間約8000tのCO2排出量と相殺するとしている。

「超過削減量」の概念。CO2の削減義務量を超える削減実績に達した場合、その分の売却が可能になる。「超過削減量」の概念。CO2の削減義務量を超える削減実績に達した場合、その分の売却が可能になる。

これにより小田急では、グループ内で発生した超過削減量を排出義務量に充てることが可能となり、太陽光発電や風力発電など環境価値が高い再エネ電力を自社で賄う必要がなくなる。

超過削減量の買い手は、その分を削減義務量に充当することができ、環境価値が高い「再エネ電力」を使用したものと見做される。超過削減量の買い手は、その分を削減義務量に充当することができ、環境価値が高い「再エネ電力」を使用したものと見做される。

実施は超過削減量の相殺に達する2027年9月30日までで、小田急では「ゼロカーボンロマンスカー」として特急ロマンスカーの「CO2排出量実質ゼロ」をアピールしている。

「ゼロカーボンロマンスカー」には車内にこのようなロゴが掲出される。「ゼロカーボンロマンスカー」には車内にこのようなロゴが掲出される。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集