カーボンニュートラル実現に向け、スーパーフォーミュラの技術開発の計画を発表

スーパーフォーミュラの技術開発に関する発表会
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全日本スーパーフォーミュラ選手権を開催する日本レースプロモーションは、カーボンニュートラル実現に向けて、今シーズンから様々な走行テストを実施していくことを発表。その開発車両と主要開発メンバーがお披露目された。

国内最高峰のフォーミュラカーレースであるスーパーフォーミュラは、昨年10月に『SF NEXT 50』という今後に向けた中長期的なビジョンを発表し、カーボンニュートラルの実現や、参戦するドライバーにスポットライトがさらに当たるような基盤づくりを進めている。

その中で、今回は技術開発の部分に関する今シーズンの計画が明らかとなった。

まずはカーボンニュートラル実現に向け、すでにe-Fuelやバイオ燃料のテストを行なっていくことは昨年の段階から明言されていたが、それに加えてボディパーツを麻などの天然素材を活用したバイオコンポジット素材に変更し、開発も進めていくという。

さらにタイヤに関しても横浜ゴム株式会社とのパートナーシップを継続し、天然由来の配合剤やリサイクル素材等、再生可能原料を活用したーシングタイヤの開発も行なっていく。

またカーボンニュートラルに向けた取り組みと並行して、よりエキサイティングなレースを実現していくために、車両のエアロダイナミクスを見直し、より追い抜きの可能性を増やすクルマづくりも目指していくという。

スーパーフォーミュラでは新しく導入するデジタルプラットフォーム『SFgo』で、オンボード映像や車両データ、無線の音声をリアルタイムで公開していくことを目指しているが、その実現に向けた実証実験も同時に取り組んでいくという。

鈴鹿サーキット60周年ファン感謝デーの会場で行われた発表会では、開発に使用する2台のSF19がお披露目された。なお、開発ドライバーには、石浦宏明と塚越広大が務める。

2015年と2017年にシリーズチャンピオンを獲得した石浦は「この先の自動車社会、モビリティ社会につながっていくような要素をスーパーフォーミュラの車両を使って、開発が進んでいくことが面白いですし、自分も興味があるものだと思っています。テストを通して、フィーリングなどを発信していくのも自分の役目だと思っています。なるべく多くの情報を皆さんにお伝えできればなと思っています」とコメント。

前身のフォーミュラ・ニッポン時代を含めると10年以上にわたり国内トップフォーミュラに参戦してきた経験を持つ塚越も「こうした開発というのは、新しい自分へのチャレンジでもありますし、モータースポーツやモビリティの分野に自分が役に立てるものがあれば尽力したいなと思いました。自分としてもチャレンジングな1年になりますし、たくさんフィードバックしていければなと思います」と抱負を述べた。

テクニカルアドバイザーには、昨年途中までスーパーフォーミュラでトヨタのエンジン開発に携わって来た永井洋治氏。そしてアンバサダーにSUPER GTでつちやエンジニアリングを率いるなど、多岐にわたって活躍する土屋武士氏が就任し、強力な体制で技術開発を進めていく。

開発テストはスーパーフォーミュラの今季各大会前後を利用し、合計14日間のテストを予定している。

《吉田 知弘》

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